I

こんにちは！

ぼくは土曜・日曜と寸叉峡のイベントへ行ってきました。

岐阜から静岡まではそんなにかからないだろうと思っていたのですが、

でもT-シャツ展に作品を出したかったので、朝９時にでました。

高速を降りるまでは快調だったのですが、その先は予想以上に山道は険しくて

「あぁ、提出期限の２時まであと３０分だ、だめかなぁ…」

と思っていたら、警察みたいな格好をしたお姉さんが僕の車を止めて、

「すみませんが３時半までここを通れません！」

ガヒィ〜ン！うそでしょ！通行止めです…ここから戻り、別の道から行くにも同じ位時間がかかるという…

「どうしよう…」

せっかく前日の夜遅くまでかかり描いたT-シャツなのでどうしても間に合わせたい…

ぼくの後ろから来た車は次々Uターンして行きます。

あせる…時間は過ぎていく…

でもぼくは思ったのです、「みなさん」ならどうするかな？と…

「そうだな…あの山道を戻っていったとしてもそんなに時間は変わらないし、

何より無理を言って付いて来てくれた彼女も車にゆられて結構疲れているみたいだしなぁ…」

そうやって考えたら答えは簡単に決まりました。

ぼくはT-シャツをあきらめてここで２時間近く待つことにしました。

そうやってあきらめたら周りの美しい景色が見えてきました！

いちめんのお茶畑の緑や鳥の鳴き声、見たことの無い花やこんな山の中で道を作る為に働いている人…

いろんな物を見たり考えたりしながら一服していたら…

「あらこんな時間…」楽しい時間は、早いはやい…

後ろを見ると知らない人同士が楽しそうに話をしながら、時間を潰してます。

これで良かったと、思いながらぼくは車のエンジンをかけました。

山道を抜けて、少し大きな道に出て走っていると彼女が言いました。

「さっきUターンした車、いまこの車の後ろを走ってるよ！」

僕達は二人で大笑いです…（そういう感じでみなさんに１回目のサンキュ〜）

II　

そんな感じで笑いながら走るものの、本当はやはりついてないなぁ〜と少し思いつつ「寸叉峡」に到着。

「うわぁ〜」

ぼくの町では見た事の無い人達、でもぼくが見たかった、なりたかった様な人達がいます！

長髪にサイケデリックな服、ボロボロのGパン、ギター、グレートフルデッドのステッカーを張った車…

すごく、すごく感激しました！

「こんな人達がいるんだ…（失礼な意味では無く感動の意味で）」

彼女もびっくりしています。

どこにキャンプを張ったらいいんだろう？＆まだチケットを買って無いので売り切れだったらどうしよう？

もう遠くからは音楽が聞こえてきます…（うぉ〜あせる〜！！！）

ぼくは一番隅っこにテントを急いで張り、一応ダメモトでT-シャツを握り締めはや足で開場ヘ向いました。

だんだん開場に近付くにつれデッドのT-シャツを着た人が増えていきます…（すごい！！！！）

そして平然を装いつつ受付へ（お願い、入れますように…）

ぼく「コンサートのチケット２枚ください…」

受付「はい」

遠くから来てダメだったらどうしようと思ってたからこれでぼくらはひと安心！

中に入りかけ…よ〜し！ぼくは諦めていたけど勇気を出して聞いてみた

ぼく「あの…T-シャツを作って来たのですが、間に合いますか？」

受付「はい、大丈夫ですよ」

よかった…こちらは本当にあきらめていたので、すごく嬉しかった。（心の中でバク中！）

ぼくらはご機嫌で開場に入りました。

開場ではすでに静岡の「ツナヘッズ」のショーが始まっていました（おくれてごめんなさい！）

ツナヘッズのレゲェは、ぼくをいい感じにリラックスさせてくれた（ありがとう！）

「帽子のおにいさんの声がいいね♪」と彼女は言っていました（同感♪）

ゲストの「うんちゃか」の詞は最近聞いたことがない平和な詩でした。（ぼくは好きですこういう詞）

そしていよいよチナキャッツ！！！

はじめてのチナ体験なので心臓はどきどき…

最初は夕暮れの大自然に溶け込む様なトロ〜ンと不思議な雰囲気の曲ではじまって…

世の中の事を歌った考えさせられる詩から（こういう歌は大事です！うちの親父に聴かせたい！）

そして楽しいナンバーへ…みんなグルグル踊っている！！！！！

すごく、本当に楽しそうだ！というかぼくも楽しい！

と思ったら停電！

灯が消えてスピーカーからも音が出なくなっちゃて大変だ！どうなるんだ…

でもベースの人は歌いつづける…

そうするとだんだん電気がもどり何も無かったようにショーは続いていく…

これが皆さんの良く言う「ミラクル体験」なのか〜！？（すげ〜）

そんなぼくの視界にどこかで見たことのある人が…

おや？あの人は！もしかして！

モ…

III

あの人だ…モリケンさんだ！

写真で顔を見たことあるけど…（でもあの写真にはたくさん人写ってたしなぁ…）

あいさつしたいが、確信が無いし…人違いだったら失礼にあたるし…

あれ？そのとなりにはおそらくムロケンさんと思われる方が！（先日ケルアックの本を読み終えましたよ！）

う〜ん間違いなさそうだ…でもやっぱりコレっていう証拠が…

そしてデビット・リンドレー＆ウオーリー・イングラムのショーがはじまりました。

最初はへえ〜カントリーの人なんだと思って楽しんでるうちにぼくの彼女がビビリはじめました…

うしろの人達（彼女がいうにはツナヘッズの人達が）も「スゲ〜！」「まいりました！」とか言ってる。

とにかくうしろの人達の言葉を借りれば、「２人で５人分やっている」のだそうだ。

会場はすごく盛り上がりみんなグルングルン踊っている。

そんな中、ふと目をやると先ほどのモリケンさんらしき人がトレーナーに着替えていた。

あっ！ぼくはもうこの人は間違い無くモリケンさんだと思った！

なぜなら、そのトレーナーには先日ここで読んだ団長さんにあげたというあのジェリーのT -シャツと同じ絵がプリントされていたからなんです！

コンサートが終わると、ぼくは彼女とモリケンさんの所へいきました。（連れションみたいでしょ！）

しゃべりたがりの癖に、人見知りのぼくはあんまり上手くあいさつできなかったけど、

（だって、最初に「あの…もしかしてインターネットやってます？」て話しかけたんですよ！）

ちょっとだったけどすごく嬉しかったです！

でも、緊張しすぎてお礼が言えなかったのは残念だった…

「モリケンさん、色イロ楽しい話してくれてホントありがとう！感謝です！」

多分、「T-シャツ展」の企画がなかったらモリケンさんとはお話できなかったのでしょうね…

だからホントZEPさんや団長さん、そしてお顔で登場のジェリーにも感謝です！

結局、T-シャツ展はあまり数が集まらなかったそうで企画がボツになったのだそうで、

ぼくは自分のT-シャツを受け取りテントへ帰った。

キャンプサイトでは朝までデッドの音楽が流れていた、

太鼓とかの音がして、外をのぞくと楽しそうにみんなでおどっていた。

ぼくは途中まで寝たり、起きたりしてテントの中で楽しみました。

ホントはあのキャンプファイヤーの側に行っていろんな話を聴きたかったです…

最後の曲はN・F・Aでした。

帰る前に写真をとなりにいたデッドのシャツを着ていたサーファーの人に撮って頂いたのですが

その人は「ぼくは静岡が大好きです」と誇らし気にいってました。

ぼくも今度は岐阜の事をそういう風に言えるように帰って楽しもうと思いました。

帰りに友人にすすめられた砂丘を見にいきました。

缶とかポイポイ捨ててあったのでぼくは昨日のコンサート会場でゴミを拾っていた人を思い出し、

拾ってゴミ箱にすてました。すこしあの人達に近付けたかなぁと思いました。

駐車場で彼女がトイレにいってる間に

「T-シャツ展ボツって残念だったな…何人の人がこの絵を見てくれたのだろう？」とT-シャツを広げると…

そこにはデビットとウオーリーのサインが！！！！

ぼくの描いた絵をあの人達は見てくれたんだ…そう考えると嬉しくて泣きそうになってしまった。

そんな感じで、ほんとにまんがの様に楽しい帰り道でした。（もちろんBGMはグレートフル・デッド♪）

ショーチュ〜！ショーチュ〜！これでおしまい♪