今から20年前、まだインターネットはおろか、ワープロさえも満足に普及していない時代。
Japanese
DeadheadsによってGrateful Deadの訳歌集が4冊作られ、各々500冊ほど作られたそうです。それは、今日まで手から手へ大切に読み継がれてきました。
いずれも、Papoos
Mama＝まきこさんが中心となって作られたそうです。彼女はJerryより1年早い94年にこの世界から去られたそうです。
この本に深く関わった団長によると、その4冊とは、
■Grateful Dead
：Working Man's
Dead & American Beautyの英語歌集１冊と訳歌集１冊（82年１月）
■Johnny
Appleseed：16
Dead
Songsの英語歌詞と訳、Johnnyの８オリジナル曲と英訳（82年７月）
■On The Road
Again （84年２月）
タイプライターによる原詩の打ち込み、手書きによる訳詩、そして注釈、1枚つづ手染めされたような表紙．．．（このページのバックがそうです）
この伝説の訳歌集を私はれいにさんからいただく事が出来ました。
その作成メンバーだったお馴染の団長、たけさんの快諾をいただき、『今からＧＤ』開設4周年の今日、そのうちの1冊をここに公開させていただきます。
84年2月の『 On The
Road Again 』です。この訳歌集の手作りの味を損なわないよう、すべて写真で全ページを掲載してあります。
この訳歌集に携わったすべての方々、受け継いでくださった方々に感謝とリスペクトを贈ります。もちろん、天国でJerryやKeithやBrent達のセッションを楽しんでいるであろうPapoos
Mama＝まきこさんにも！ 2002.7.12 zep
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20年前、82年の訳歌集の巻頭にあったPapoos
Mama＝まきこさんの言葉を掲載させていただきます。
この本の翻訳にあたって、まず言える事は、これは、非常に、不確かな訳であるという事です。原文でも主語や目的語は平気で抜けているし、ガルシア自身も、時によって全く反対の意味の事を歌っていたりするのです。ということは、英語的な理解力よりもDEADに対する理解の深さが、この訳を知る手がかりとなるのではないでしょうか？
あくまでもこれは歌詞ですので、その歌を聞いた時に得る感覚をより重視していただいた方が良いと思われます。又、ICE
NINE POBLISHING COMPANY のGRATEFUL DEAD
という本のイラストレーションは、視覚的な分野からの重要な参考を得られると思います。
これはこの本を読む方々が、自分で訳される時の参考書というべきもので、確実なものでは決してないのです。
原文の持つ詩的な雰囲気をぶちこわしてしまったのは言うまでもありません。間違った解釈をしている所や、よりよい表現がありましたら、私達にもどうぞお教えください。
尚、この本の制作にあたって、おしまず協力して下さった全ての方々に深く感謝いたします。
'82 1
月 パプーズママ