• さあ！Atsuko's Picks Vol.3です。Ｖｏｌ．２に続いて大評判のバンドがまたまた登場します。
• もちろん、Phil Lesh and Friends です。
• 前回同様1999年サマーセッションツアーからの音源です。今回はツアー２日目です。
• 今回も、AKG12345>DAT>CDs>CDsというデジタルサウンドの高音質です。
• サブタイトルの'Wish You Were Here"の意味は下のMEMOをご覧ください。

• 方式　原盤回覧方式（テープヴァイン）
  
  • 『ＣＤの回覧』という方法で行ないます。
  • 期間　今回も2set平行で希望者が２０名になった時点で締め切ります。
  • 申し込みが各コース５名ほどになったら、即、申し込み順にＣＤＲを送っていきます。送り順、進行状況は、このページ(下の部分）で発表します
  • 一週間以内にご自分のテープ、DAT、CDR、MDなど、お好きなメディアにダビングして、原盤ＣＤを次の方に送ってください。
    
• 対象
  　
  • 1週間以内に回覧出来る方
  • 送受信の連絡が出来る方
    
• 参加方法　下記の内容で、私zepまで、メールください。
  mailto:strangetrip@nifty.com
  メールには

  • コース名：AP3
  • ハンドル名：　
  • 送付先住所：
  • 氏名：
  • 電話番号：
  • メールアドレス：
    
    を書いて、必ずメールタイトルに『AP3』という文字を入れてください。
    （この件に関する送受信連絡にも必ずタイトルに『AP3』という文字を入れてください。）
    折り返し返信いたします。
    ※２度目、３度目の方も、常連の方も送付先を書いてください。処理上助かります。

Red Rocks Amphitheatre - Morrison, CO Friday,08/13/99

Disk 1
1.intoro and dedication to Dick Latvala 4:25
2.Viola Lee Blues 28:54 (Vocals:Phil and Warren)
3. Dupree's Diamond Blues 7:24 (Vocals:Warren)
4. Alligator--> 10:40
5. Dark Star tease--> 1:09
6. Bird Song 11:53

Disk 2
1.Just A Little Light 18:29 (Vocals:Warren)
2.on organ donor awareness 1:25
3.Sugaree 13:28 (Vocals:Warren)
4.Stella Blue jam -> 8:01
5. Wish You Were Here 7:30
6.Scarlet Begonias-> 5:27
7. Fire On The Mountain 10:40

no encore

Filler

8.New Potato Caboose 7:58 (from 8/14/99)

Lineup:

Phil Lesh - Bass and Vocals(Lead Vocals Except Where Noted)
Steve Kimock - Guitar
John Molo - Drums
Kyle Hollingsworth - Keyboards
Warren Haynes - Guitar. Vocals

Openers: Moe, String Cheese Incident.

AKG->DAT->CDs->CDs Note:some wind noise

　
コース2 3/15/00回覧終了！

No	ハンドル	到着年月日	発送年月日
1	オカムラさん	12/18/99	12/20/99
2	てつさん	12/22/99	12/23/99
3	ＮＯＢさん	12/24/99	12/30/99
4	KAZさん	01/01/00	01/01/00
5	はしもとさん	01/08/00	01/09/00
6	SUGAREEさん	01/10/00	01/12/00
7	やまもとさん	01/14/00	01/21/00
8	マサさん	01/22/00	01/25/00
9	きしのさん	01/27/00?	02/08/00?
10	Uncleさん	02/10/00	02/12/00
11	チャンさん	02/14/00	02/15/00
12	バキュームさん	02/16/00	02/23/00
13	しゅうたさん	03/02/00	03/03/00
14	ainueさん	03/04/00	03/07/00
15	TANGOさん	03/11/00	03/14/00

『よせがき』を見る

MEMO　by zep

Phil Leshは９８年の１２月に肝臓移植という大手術を行いました。その時は１週間ほどで
退院し、皆を驚かせましたが、音楽的活動は当分は無理だろうと思われていました。

にもかかわらず、明けて４月１５−１７日には、ギターにSteve Kimock、ドラムにJohn Molo
というトリオに加え、PHISHのギタリストであるTrey、キーボードのPageそして、Donna Jean
を加えて、Warfieldでショーを行なったのです。

明けて、５月２９日には、Mountain Aireで、KimockとJohn Moloに加え、ギターにWarren
Haynes、キーボードにはMerl Saundersでワンナイト・スタンドを行います。

そのままの勢いで、６月４−５日には、再びWarfieldで、Kimockに加え、ドラムはPrairie
Prince、ギターはJorma Kaukonen、キーボードはPete Searsらでショーを行います。
Phil&Friendsは旋風となりつつありました。
手術後のPhilには迷いは見られません。当たり前のようにGrateful Dead の曲を演奏し、何か
新しい事をやろうとか、Deadと違う事をやろうと頭をひねったり、悩んだりという気配があり
ません。
にもかかわらず、とびきり新しく新鮮で、ストレートでしかも複雑なのです。
Philが本当に音楽を楽しみ、しかもそれがJAM セッションで、多彩なゲストである事が、何か
を生んだのでしょうか。常によりそうSteve Kimockの存在も大きいものでした。

７月に入ると、みたびWarfieldで２〜３日とショーを行います。
いつものようにKimockに加え、ドラムはついにDeadのドラマーだったBill Kreutzmannが
登場し、ギターにはDave Nelsonまで登場しました。

そして、８月にはついに、今回お届けしているSummer Sessions Tourが始まります。
１３日より２２日まで、５個所において計８回のショーを行なったのです。
Fillmore->Red Rocks->Eugene->Greek->Santa Barbaraという会場順でした。
１７日のEugeneからは、Atsukoさんもツアーに参加し、その様子をこのＨＰで伝えてくれま
した。

１０月に入ると、７〜９日とWarfield、下旬の２１〜２３日には、Fillmoreでショーを
行います。

そしてついに１０月２７日からは、FALL TOURが開始されます。
なんと、Bob Dylanとのジョイントツアーです。彼らは同じステージには立たず、Philが
ファーストアクトを務め、１１月１８日までの１７回の公演を行います。
このツアーは当初に大きな出来事がありました。永遠にいっしょだと思われていた、Steve
Kimockがツアーから抜けたのです。さまざま憶測が流れましたが、真相は薮の中です。

そういう訳で、Philは素晴らしいバイタリティで９９年を走り続けました。

苗場のPHISHのライブを聴いた直後にチューニングした、車のステレオのトーンコントロール
は、ベースが５割かたブーストされている。これがライブの音だ。
そんな中で聴く、Philのベースは本当に凄い！
図太く、豪快で巨大なくせに、軽快で奇想天外、ものすごくつっこんだリズムをつくり出し
まるで変拍子の曲に変えてみたり、誰よりもメロディアスに歌いまくったり、もう、信じら
れないベースワーク。
リードパートまで踏み込み、リーダーシップをとるベースは、やはり、Philがひっぱらなく
てはならない、経験の浅いバンドの宿命か。

そんな音を楽しみながら、すごい感慨が襲う。

『これは過去の音ではなく、今、Philが演奏している音だ！望めば、努力すれば、もとい、
　ちょっと、無理すれば、今すぐにでも実際に生で聴くことの出来る音だ！』

という事に改めて驚く。
望んでも、望んでも、渇望しても、もう見れないGratful Dead ではなく、今、演奏されて
いる巨大な音。
すごいじゃない！同時代だよ！これが！
．．．そんな感慨が襲ってくる。

無作為に常に流れるPhilとそのFriendたち。

Sugareeが流れてきた。
力強いミディアムテンポで、悠々とかなでられるアメリカのロック！
ホワイトブルースがある。古き良き時代がある。
キモックのギターは、クールだけれど、素敵だ。Jerryみたいに。

たっぷり、ゆったりとしたSugareeの後に、幽玄の世界に誘うようなJAMが流れてきた。
次第に楽器達は、きき覚えのあるメロディに収束してゆく。

私は、このパートを、車を運転しながら、暗くなった世界に雪まじりのみぞれが落ちて来
る状態で聴いていた。
一仕事終えて、オフィスに戻る途中だった。

あ．．．．ステラブルーだ。

そう思った瞬間、あのなつかしい旋律がかなでられ始めた。
キモックのギターは遠くの山の彼方のようになめらかに気持ちに入って来る。

誰が歌うのだろう．．．Philが歌うのだろうか？あのJerryの詩を。

でも、キモックのギターは、ボーカルを誘うような旋律は弾かない。
自らが、主旋律をかなでてゆく。あの、ステラブルー。

１コーラスが終わって、いつもJerryが、ちょっとしたブレークの後で、

『ステラブルー．．．』

と、歌った瞬間に沸き起こる大歓声。
まったく、同じ歓声が、キモックのギターが歌った瞬間に沸き起こる。
そうか！やっぱり、この曲だけはJerryしか歌えないのだろうな．．．

Phil&FriendsはGrateful Dead ではないし、その代用バンドでも無いだろう。
Philが音楽を楽しみ、新しいトライもし、今、存在するバンドだ。
でも、この瞬間、みんながJerryの事を思っていなかったか？

波が引くように、彼方へ去るようにステラブルーは終わってゆく．．．
その音は、歓声に消される事なく、継続する。

そうして、とてもなつかしい旋律へとつながってゆく。
このメロディは遠い昔に聴いた。

何だったっけ？

なつかしさだけが先行する。
そうして、Philが歌い始める。素晴らしいボーカルで。

スタジオ盤のBOX OF RAIN の、あの素晴らしいボーカルは、若き日のPhilだ。
でも、ライブのPhilはとても、ピュアでシンプルなボーカル。技巧なんて無縁。
うまく聴かせようなんて、これっぽちも思っていない。歌いたい詩を歌うだけ。
でも、このボーカルは違った。
凄い！
地の底からうめくような、何かを訴えるようなボーカル！

Sooo...,so you think you can tell.....

Heaven from Hell,blue skies from pain....

♪そう、そうだよ、あなたは説明することが出来るでしょう？
♪地獄から天国へ．．．悲しみの中で見る空のしみるような青さ．．．

えっ？この曲は？

ピンクフロイドだ！

少なくても私の記憶では！
ロジャーウォータスが、狂ってしまった友、シドバレットにささげた、あの
アルバムタイトルになった１９７５年の名曲。

Wish you Were Here 　〜　あなたがここにいてほしい

世界的ヒットとなった、Dark side of the Moon から２年以上を経てから発売
されたアルバムは、友の深層心理に語りかけ、友を恋う、私小説のようなアルバム
だった。

『あなたがここにいてほしい』という邦題は、ピンクフロイド側から指定してきた
と、遠い昔の記憶に残っている。

２コーラス目の最後に入る、『Wish you Were Here 』をPhilが歌った瞬間、会場は
割れんばかりの大歓声。

Jerryを亡くし、肝臓移植という大手術で生まれ変わり、キモックとThe Oher Onesで
演奏し、より堅いきずなで、Phil&Friendsツアーを行なっていたPhil。
たくさんのファンに声援を受け、大成功をおさめているPhil。
命を燃やしながら音楽を楽しむPhil。

そんなPhilが、亡き友の歌うべき詩をインストメンタルで演奏したまま、『ああ、今、
どれほど君に居て欲しいかわかるかい？』と歌いかける。

みぞれそぼ降る真っ暗な道で、車を運転しながら、私は泣きました。

The Warfield, San Francisco
Steve Kimock-Guitar
John Molo-Drums
Trey Anastasio-Guitar
Page McConnell-Keyboards
plus Donna Jean

May 29

Mountain Aire, Calveras County Fairgrounds
Steve Kimock-Guitar
John Molo-Drums
Warren Haynes-Guitar
Merl Saunders-Keyboards
Donna Jean-Vocals

June 4-5

The Warfield, San Francisco
Steve Kimock-Guitar
Prairie Prince-Drums
Jorma Kaukonen-Guitar
Pete Sears-Keyboards
Zoe Ellis-Vocals
Catlin Cornwell-Vocals
plus Dave Ellis

July 2-3

The Warfield, San Francisco
Steve Kimock-Guitar
Bill Kreutzmann-Drums
Dave Nelson-Guitar
Mookie Siegel-Keyboards
Barry Sless-Guitar

Summer Sessions Tour

Steve Kimock-Guitar
John Molo-Drums
Warren Haynes-Guitar
Kyle Hollingsworth-Keyboards
Michael Kang-Mandolin/Violin
Al Schnier-Guitar
plus Bill Nershi, Michael Travis, and Theryl DeClouet

August 12� Fillmore Auditorium, Denver, CO
August 13� Red Rocks Amphitheatre, Morrison, CO
August 14� Red Rocks Amphitheatre, Morrison, CO
August 17� Cuthbert Amphitheater, ７〜９, OR
August 18� Cuthbert Amphitheater, Eugene, OR
August 20� Greek Theatre, Berkeley, CA
August 21� Greek Theatre, Berkeley, CA
August 22� County Bowl, Santa Barbara, CA

October 7,8,9

The Warfield, San Francisco
Steve Kimock-Guitar
John Molo-Drums
Jeff Mattson-Guitar
Rob Barraco-Keyboards
Bobby Strickland-Saxomophon

October 21,22,23

The Fillmore, Denver,CO
Steve Kimock-Guitar
John Molo-Drums
Paul Barrere-Guitar
Bill Payne-Keyboards

Phil and Friends - Bob Dylan Tour

1999 FALL TOUR

Derek Trucks-Guitar
John Molo-Drums
Warren Haynes-Guitar
Bill Payne-Keyboards
Rob Barraco-Keyboards
Paul Barrere-Guitar
Jorma Kaukonen-Guitar
Steve Kimock-Guitar

October 27 Assembly Hall, Champaign-Urbana, IL
October 29 Millett Hall, Oxford, OH
October 30 Wisconsin Center Arena, Milwaukee, WI
October 31 UIC Pavilion, Chicago, IL
November 2� Breslen Center, East Lansing, MI
November 3� Schottenstein Arena, Columbus, OH
November 5� Civic Arena, Pittsburgh PA
November 6� Bryce Jordan Center, State College, PA
November 8� Baltimore Arena, Baltimore, MD
November 9� Convocation Center (Temple), Philly, PA
November 10� New Haven VMC, New Haven, CT
November 11� Augusta Civic Center, Augusta, ME
November 13� Meadowlands, East Rutherford, NJ
November 14� Centrum, Worcester, MA
November 15� Barton Hall, Ithaca, NY
November 17� Wittemore Center, Durham, NH
November 18� Mullins Center, Amherst, MA