ライブレポート【ショアラインのThe Dead 2003】
skunkyさんが送ってくださった、ショアラインのThe
Deadのレポートです。お楽しみください。
skunkyさん、ありがとう！ 10-04-2003 zep
THE DEAD SUMMER GETAWAY 2003
THE DEAD
September 19th, 2003
Shoreline Amphitheater - Mountain View, CA
Text by skunky
<kikuji@mail.wbs.ne.jp>
１．行けなかったRedRocks
6月も半ばを過ぎたじめじめした陽気の中、知り合いのSさんから「RedRocks5日間いかない？」と
突然のオファーが僕の所にありました。僕は必死で航空券の予約、資金の調達等、ギリギリまでがんばったのですがなんとも資金調達が出来ずあえなくデンバーには行けなかったのでした。その時”The
Dead”の追加公演は決まっておらずサマーツアーはこれで終わりだとがっかりしてたのですが、数日後Jerryの命日にあわせ2日間のNYでの追加公演が決まったのでした。そこで僕のスイッチが“絶対行くモード”になり、僕はGDSにメールオーダーを送る用意をし、RedRocks帰りのSさん宅にデンバーでの様子とNYでの演奏について聞きにいったところ、「まだ西海岸やってないから秋まで待った方が絶対いいよ。」などと言うではありませんか。
僕は、出鼻をくじかれ半信半疑でDead-Netをチェックしていた所、やはり西海岸でのShowが追加されてきました。（Sさんに感謝）
２．メールオーダー締め切りまで2日
GDS追加公演がで発表されてから締め切りまで2日しかなく速攻でオーダーを開始。
K君が同行することとなり、2枚のチケットをオーダーしました。
3週間ほどでGDSよりチケットがきました。
The Deadのオリジナルのチケットを期待していたんですが、きたチケットはチケットマスターのごく普通のチケットでした。（TheDeadって書いてあるから全然、普通じゃないんですけど。。。）
GratefulDeadのチケットみたいな訳にはもういかないんですかね？
何はともあれリザーブの席を入手しました。
３．FRF‘03 FOH RatDog
7月の終わりにFRF’03のあの土砂降りの中のRatDog。あれはかなり寒かったです。
去年に引き続き2回目のRatDogでK君がはじけとんでました。
「TheDeadの演奏はこれをはるかに超えているんだよな。」などとFOHからパーキングまでK君と思いをはせていました。
４．ついに出発。
あれこれ予約やらの準備を終え、出発となりました。
今回は、ハーツレンタカーで一番小さく安い車を＄59／日（保険別）で2日間借りました。英語があまり話せない私でも日本で予約をして専用用紙に書き込んだものを現地で見せるだけで簡単に借りる事が出来ました。
また、ホテルは空港に近い“RedRoof Inn”＄53／日をこれもNetで予約が出来ました。（インターネットは便利ですね。）やはり紙を見せるだけでOKなのでした。
５．シスコに到着。
8時間半のフライトでシスコに到着。6月に空港が一新されとてもきれいでした。
レンタカーで出発。104.5Hzの周波数にのってご機嫌なケーシージョーンズが流れてきました。ハチャメチャ旅行の始まり～って感じです。
フリーウェイを走りバークレーの知り合いの家まで４０分ほどかかりました。そのままテレグラフまで行きショッピングしました。さすがヒッピーカルチャー発祥の地だけあり町の雰囲気が違います。調子に乗ってヘイトアシュベリー～７１０までの観光しちゃいました。へへっ。この日は夜カニを食いに行って満腹で知り合いの家で泥のような眠りにつきました。
６．今日はコンサート
朝起きてというよりは、もうお昼ですね。ぐっすり寝る事が出来ました。そそくさと支度をし、出掛けに一服。コンサートで逢いましょうと握手してお先に僕らは、RedRoof
Innへと出かけました。今度はハイウェイ101を南に走りベイブリッジを抜け奇跡的にどうにかホテルまでたどり着く事が出来ました。かなり大げさですけど。。。
すぐさま支度をしてショアラインへと出発しました。この頃にはだいぶ運転にもなれ、ワクワクしながら渋滞にはまっていると、周りの車はタイダイを着たheadsが多くなってきました。この後ろについていけば会場につくと思い、タイダイヘッズの後ろにつきしばらく走ると見覚えのある2つの旗が見えてきました。
「ショアラインだ～～！」写真で見たとおりでありました。
７．いざ会場へ
駐車場渋滞を抜けると、東京ディズニーランドといい勝負のばかでかい駐車場が現れました。僕らはE12セクションに車を駐車しました。ちょうど前に止まったHeads達と挨拶をし「おまえら48時間しかシスコにいないのか？クレイジー！」などと言われ、彼らと一緒に盛り上がっていました。僕らも彼らも目的は同じなので、下手な英語でもなんとかなりました。
そうこうしている内に、Showの時刻は迫ってきました。さぁて！と気合を入れみんなでぞろぞろと会場へとなだれ込んだのでした。
ショアラインて中でビ～ルを売ってます。これが助かるんですね～（＾＾）僕らビ～ル等にとっては。。。
ビ～ルを持って202セクションの席についたのですがなんと、日本人のたけさんファミリーの前でしたその上、「skunkyさんでしょ。あなたが来るのはわかってました。」ですって。
Zepさんの“今からGD”の掲示板にシート番号を書き込んだのをおもいだしました。
DeadHeadsのコミュニティーっておもしろいなぁと実感した瞬間でした。
たけさんと奥さんそしてご子息が並んで座っておりました。ファミリーでDeadなんて素晴らしい事ですね。
photo by Take
<ripple@mx6.ttcn.ne.jp>
８．１SET
メンバー達が出てきました。ウォーと言う歓声の中で平然とチューニングをしています。鳥肌が立ってきました。でも、あれ？Joanがいません。８月までの契約だったと聞いていたのですが、ショアラインには来るでしょうとたかをくくっていたのですが、かなり残念です。
おもむろに、LazyLightningから始まりました。１曲目は音あわせって感じです。曲の最初と最後ではバランスが全然違いました。
この時点では冷静に聴けておりました。音のバランスが合ったと思ったら、出てきました。出てきました。こないわけには行かないですよね。JoanOsbone姉さんの登場にオーディエンスは拍手と歓声で彼女を迎えたのでした。この辺りからもう冷静ではいられませんでした。ChinaCat~Shakedownまでの流れはこれが１SETなの？ってくらいの盛り上がりです。JackStrawで１SETが終わるとすでに温泉から出た後みたいにぽ～っとしていました。ここまで、かなりすごかったです。
K君は、「２曲目まで泣いていたけど後は連れてかれちゃった！！」ってかなり調子が出ています。２人でニコニコのショートブレイクでした。周りを見るとやはりニコニコ。
たけさんファミリーもニコニコでした。
９．２SET
火星がショアラインの旗の脇から出てきました。幻想的なライティングの中、メンバー達が現れ、地鳴りのような歓声の中、スペーシーな漂うようなJamがはじまりました。２SETのスタートです。Jamは流れるようにScarlet
Begoniasにかわっていきます。身体が勝手に動きます。カクカクですよ。骨骨ロックですね。
ボビーはいつのまにかアコギを持っています。Fennarioです。聴かせてくれました。
Joanのボーカルがいいっ！！そしてこの日、一発目の盛り上がりはUncle
John’sでした。会場が一つになっていきます。それは大きなうねりとなり爆発します。
「God damn, well I declare, have you seen the
like！！」大合唱です！！凄い！
K君がハグしてきました。「ありがとう。ありがとう。」と目を潤ませて廻りのHeadsともハグしています。
曲はJamとなり、サイケデリックなライティングに変わっていきます。ドラムの音がでかくなってきます。メンバー達は２人のドラマーを残しステージから消えていきます。Drumsです。アルパインでは味わえなかったところです。ドラムをたたいているビルとミッキーがドラムと一体化してきます。巨大なサイケな光の中で消えたり見えたりします。もう何が何だかわかんなくなっていました。K君と「何これ！！」と叫んでました。この感覚はCDでは味わえませんでした。初体験です。びっくりしました。
そのうち地響きのような図太い音がしてきました。後ろで「フィルがなんか言いたそうだぞ。」とたけさんが言います。Spaceです。これがかなりスペーシーでした。Joanは、声にエフェクターをかけています。声なのか音なのかよくわかりませんが魂が抜けそうです。周りのオーディエンスも座り込んでいます。ぐにゃぐにゃですね。
そのうちSpaceはリズムを打ち出しJamに変わっていきます。聞いて事のある規律が流れてきたのに曲が何だかわかりません。参ったって感じです。
曲はDark Starでした。これがまた凄いEyes Of The
Worldのような感じもするのです。そして、曲がBorn Cross-Eyed>He’s
Goneになりました。ボーカルはJoan。
このHe’s
Goneがなかせました。やはりJoanが心から歌い上げます。ほほ流れる涙を拭う事すら出来ませんでした。そのままDays
Betweenに流れいきなりのI Know your
Riderなんて。日本で予習はしていましたが、１SETからの大きな組曲が完結します。
会場は大盛り上がりです。これがラストの曲でした。
そして、アンコールはIko
Ikoです。カクカク。もうカクカクなんですよ。
大歓声の中Showは終わりました。周りののみんなと笑顔でハグしました。
Showが終わってもHeadsたちはなかなか帰ろうとはしませんでした。TheDeadはCoolなシスコのHeads達を大満足させたのではないでしょうか。
僕らは、その夜なんとかホテルにたどり着き朝まで語り合い、一睡もしないまま次の朝、日本へと戻りました。飛行機の中での記憶は全くありません。爆睡でした。
ただ、僕の心の中には来年もあるのなら、絶対に家族と来ようと言う一つの目標が出来たのでした。
The Dead 09/19/03 (Fri)Shoreline
Amphitheater - Mountain View, CA
Set 1:
Lazy Lightning > China Cat Sunflower
Rueben & Cherise
A Little Piece for You
Shakedown Street
Mr Charlie
Stagger Lee
Self Defense
Jack Straw
Set 2:
Scarlet Begonias > Peggy-O > Uncle John's Band > Drums >
Space > Dark Star * > Born Cross Eyed
He's Gone > Days Between > I Know You Rider
Encore:
Iko Iko
Comment: * with Mark Karan on guitar