zep's choice Vol.7

■このヴァインの新規募集は終了しました。01-14-2004　zep ■


Chasin' The Dead Vine - Summer Route: 04

The Dead

Red Rocks July 6-7-8-10-11 2003

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　　はじめに

• zep's choice (zc)の第7弾ですが、いつもとやや趣向が違います。
  
  
• 今回は、The Deadの2003サマーツアー、SUMMER GETAWAY 2003の音源を４つのホームページで分担しあってヴァインしようというものです。
  asadenさんが提唱し、たにさんが賛同し、Jantaさんと私に声をかけてくださいました。
  合同のタイトルは、Chasin' The Dead Vine - Summer Route と名付けられています。
  
  
• その４つのホームページとは、
  
  
  • たにさん　の　 【Peek Peak Connection】
    
    
  • Jantaさん　の　 【Janta's CDR Trading Post】
    
    
  • asadenさん　の　【Japanese Skeleton Key】
    
    
  • そしてここ 　【今から始めるGrateful Dead】 の４つです。
    
    
• 分担の詳しい内訳や、それぞれのオファーページへのリンクは、たにさんが作ってくださった、総合案内ページがありますので、そちらをご覧ください。
  
  ここをクリック！→　Chasin' The Dead Vine - Summer Route
  
  
  
• 私の担当は、ファースト・レグの最終５日間。Red Rocksでの５連続公演です。
  
  zc7はChasin' The Dead Vine - Summer Route：04　Red Rocks 5 days
  
  という事になります。
  ここでオファーするのは、Red Rocks の５日間の分、15枚だけですので、お間違いのないよう。
  （他の日は、上記の総合案内ページから、それぞれのRouteへジャンプして、それぞれのSummer Routeで申し込んでください。全コース一括申込は受けておりません。）

  また、応募要項も若干ですが、いつもと異なる部分がありますので、ベテランの方も、参加方法を読んでから応募していただければ幸いです。

• 今回はたにさんが、ご機嫌なJ-Card を作製してくださいました。PDFファイルにてアップしていただいておりますので、次のURLからダウンして印刷してください。
  
  http://homepage.mac.com/soulride/dvs/dvscard.html
  
  個別には、以下です。
  
  7月6日　http://homepage.mac.com/soulride/dvs/pdf/0706.pdf
  
  7月7日　http://homepage.mac.com/soulride/dvs/pdf/0707.pdf
  
  7月8日　http://homepage.mac.com/soulride/dvs/pdf/0708.pdf
  
  7月10日　http://homepage.mac.com/soulride/dvs/pdf/0710.pdf
  
  7月11日　http://homepage.mac.com/soulride/dvs/pdf/0711.pdf
  
  
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  時代背景　1995年以後のGrateful Dead
  
  

• 1995年8月9日のJerry Garcia の他界と共に活動を停止、12月にはメンバーの話しあいによって、解散を決めたGrateful Dead。もう二度と、Grateful Dead という名前は名乗らないと決めたのもその時でした。
  
  
• それからは、各メンバーのソロプロジェクトが主体の演奏活動となっていきます。Dead 時代から行っていた Bob Weir のRat Dog や、ご存知 Phil Lesh のPhil & Friendsなどです。多くのメンバーが集結したのは、 96年からのFurthur Fesでした。ただ、さまざまなバンドやセッションへの各メンバーの散発的な参加であり、Grateful Dead の再結成からは遠く離れたものでした。
  
  
• そしてついに1998年、ほとんどのメンバーが結集するGrateful Dead の再結成とも呼べるThe Other Ones （TOO）がFurthur Fesに登場します。
  
  
• 98年のTOOは、ドラムのBill Kreutzmannを除く（彼も１回はゲストで出演）すべてのメンバー（Keybord はBruce Hornsby）に、もう一人のDrumsにJohn Moloが加わり、Dave Ellisのsax、Mark Karanのギター、さらにJerryの場所には、Jerryが『無名な』ギタリストの中で最も好きだと言ったSteve Kimockが居るという豪華な布陣でした。Philのベース、ツインドラムにBobby、Mark Karan、Steve Kimockというトリプルギター、さらにsaxにキーボードという、実に8人編成のバンドです。オフィシャルのライブ盤も出ましたが、98年12月17日にPhil Lesh がDonor からの肝臓移植という大手術を行います。そうした事もあって、その大所帯はその年だけで終わります。
  
  
• 再び、TOOが登場したのは、それから2年後の2000年夏の事でした。98年同様、2000年もやはりFurther Fesという名称でした。このツアーは8月から年末まで行われました。メンバーは98年と同様（Drums はBill が参加）でしたが、この時は重要なメンバーが抜けました。 BassのPhil Lesh が参加しなかったのです。　Philは 98年末の肝移植の大手術を乗り越えた後、Phil and Friends として精力的な演奏活動をしていました。この時、私はベイエリアで数回、TOOを見ましたが、Bobby のバンドという印象が強かったのを覚えています。
  
  
• その年の大晦日（ニューイヤーズイブ = NYE ）ショーは、同じベイエリアで、Phil の率いるPhil & Friends と、Bobby の率いるThe Other Ones が同じ時間に別会場でショーを行いました。彼らの不仲説が言われた頃でした。
  
  
• 明けて、2001年の6月10日にDeadheadsに朗報が届きました。Phil とBobby が同じステージで演奏したのです。それも、Mill ValleyのSweetwaterという小さなクラブで、バンド名も隠してでした。ちなみに、そのバンドは、Crusader Rabbit Stealth Bandと名乗りました。まさに隠れ兎でした。このクラブはJerryもGrisman とライブを行ったり、コステロやサミーヘイガーと共演したりと、よく名前を目にするクラブですね。
  
  
• 2001年は、Phil が出色の活躍をしました。バークレイのグリークシアターは、7月1日をPhil Day と定めるほど、素晴らしいショーを行なったのです。
  すべてが、Jam でつながれ、Jazzyな要素を盛り込み、String Cheeseのメンバーや、PHISHのメンバーなどとも積極的に演奏を行ってきたPhil 。新しい肝臓を得て、まさに生まれ変わったような活動を続けていました。
  
  
• 2001年のNYEは、二人はそれぞれのバンドを引き連れて、同じ会場で新年を祝います。
  
  
• 明けて2002年からは、Phil & Friends のショーにBobby のバンド、Ratdog がオープナーを努めるなど、頻繁な交流が続きます。どうやら兄弟喧嘩は修復したようです。
  
  
• そして、2002年8月、Terrapin Station という、Deadheadsには馴染深く、約束の実現といったニュアンスの感慨を呼ぶイベントの発表がありました。 そこには、『Grateful Dead Family Reunion 』というはっきりとした表示がありました。各メンバーのソロプロジェクトバンドがすべて出場し、トリはやはり、The Other Ones という名前でしたが、キーボードのBruceとVinceを除くかつてのメンバーがすべて揃っているバンドが登場しました。
  Phil とBobby がいて、キーボードだけは二人ですが、後はDaed とまったく同じ編成。saxもトリプルギターもありません。90年にVince とBruce が在籍していた時のDead の構成です。Drums の二人もMickey とBill のDead純正タイコ隊でした。95年以降、メンバーがこのようにはっきりと、Grateful Dead の名前を表記したのを私は知りません。実に7年ぶりです。その時は、地元紙やTVメディアは、はっきりとGrateful Dead の再結成と言っていました。
  
  
• 場所はいろいろと揉めましたが、シカゴ郊外というか、ミルウォーキー郊外のEast TroyにあるAlpine Valley Music Theatre。キャパ4万人の野音です。Dead はここで80年から89年まで20回のショーを行なっています。
  
  
• それに妻と参加した私は、予想をはるかに越えた、魂を飛ばされるような体験をしました。2年前のTOOとは、まったく別物でした。その時の様子は、『2002年 Terrapin Stationへの旅』というタイトルでライブレポートのページに、旅行記を書かせていただいています。
  
  
• その後、TOOはFall Tour を行い、年末にはオークランドでNew Years Eve Show を行います。
  2002年のTOO のFallツアーの音源を聴く限り、いかにもDead らしい、いい時もあれば、そうでもない時もあるといった印象でした。その中で、いくつかの新しい試みも見られました。過去にあまり演奏されなかった曲を取り上げたり、決まりものだったメドレーの順番をあえて変えたり、Mickey がソロボーカルを取ったりというものでした。
  
  
• やはり妻とオークランドのTOO 2003 NYE を見にいった感想は、Fall ツアーの集大成という印象でした。
  Deadショーでお馴染み（私はビデオでしか見たことがありませんでした）のカウントダウンとおびただしい風船の乱舞．．それは、DeadのNYE の忠実な再現にも見えました。楽しいひとときでしたが、あのTerrapin Station の時のような魂を飛ばされるような体験とまではいかなかったのが、正直な感想です。
  （そうした事もあって書きかけのレポートも結局、お蔵入りとなっています。）
  
  
• この後、TOOはどうなってしまうのだろうと思っていた2月。ビッグニュースが飛び込んできました。
  彼らはThe Other Ones を止め、『The Dead 』と名乗り、新たにスタートするというのです。
  
• メンバー合同の署名の元に発表されたプレスリリースの大意はこうでした。
  
  やはり、Grateful Dead という名前は、Jerry の思い出と共にリタイヤさせる。我々は、Alpine Valley でショーを行った時に、自分たちでもJerry とプレイして以来、感じた事の無かった感覚が蘇った。それは、Jerry のいないGrateful Dead そのものだった。マジカルな出来事だった。Grateful Dead は、私たちのすべてにたくさんの様々な感動や感覚を呼び起す。それは確かにBANDではあるが、コミュニティを続ける事であり、生き方そのものであり、エレクトリックな流れであり、夢であり、進み続けることだ。私たちは、Other Oneを止め、The Dead と名乗り、とてもなつかしく、以前と同じく見えながら、新しい何かへ向かう道を始めます。まず、2月14日のヴァレンタインデイに、Warfield Theaterでショーを行ないます。
  
  やはり、あのTerrapin Station は、メンバー自身にとっても、特別なインスピレーションに溢れたものだった事がはっきりと書かれ、それがきっかけで、本気で、Dead を始めるといった内容でした。『その他の誰か』であることを止め、Dead そのものなるという宣言でした。
  
  
• 2月14日、新生The Dead のデビューショーは、沢山のゲストが出演したパーティとなりました。その中で、際立った存在が、ソロボーカルを取った Joan Osborne でした。 ただ、そのショーはまだパーティであり、私には、新生The Dead がどんなバンドかを知るまでは出来なかったように思います。
  
  
• そして、Summer Gateway 2003 と銘打ったサマーツアーの発表。いよいよ、The Dead が本格的に始動開始しました。
  
  6月15日のBonnaroo Music Festivalから始まり、7月11日のRed Rocksで終わる、20回のFirst Leg、
  そして7月29日のフロリダから、8月10日までの10回のSecond Leg。
  とくに、8月9〜10日の、Jones Beach TheaterでのショーはBonnaroo NY が中止になった後に、The Dead が単独ショーを追加したもので、8月9日のJerry のメモリアルデイは1st Set がアコースティックの３セットのショーでしたね。
  ツアーはゲストも豪華、多彩で、Second LegはBob Dylanとのジョイントとなっています。
  そして、9月18日から21日までの、ベイエリアでの3回のショー。東のほうばかりを回っていたThe Dead が、Grateful Dead 発祥の地であるベイエリアでどのような演奏を聴かせるのでしょう。
  
  以上のごとく、本格的なツアーが組まれていて、彼らの本気度合いがわかります。
  
  
• 2003年7月6日付けの、デンバーポスト紙によると、63歳になったPhilはこのような事を言っています。　
  
  見たとおりの名前にしたかったんだ。それがかつての自分達であり、今の自分達だから。気持ちもそれと同じってことだ。The Other Ones なんて、どうせどうでもいい名前だったんだから。オリジナル（Dead）に戻る必要があった。それは、また一緒に音楽を作っていきたいという強い想いで、関係はすべてそこから始ってる。それ以外のことは二の次なんだ。９５年以来、本当の意味で一緒にプレイしたことはなかった。ほかの事はとりあえず横に退けておく時がきたのさ。去っていったのは自分だから、自分から戻ってこなきゃならなかった。（Atsukoさん訳：Thanx!!）
  
  興味深いインタビューです。仲たがいは本当だったようですし、Phil から出ていった様子が伺われます。そして、The Dead で初めて、Grateful Dead と同じボルテージで活動を始めたことがわかります。
  
  
• そして、肝心の音のほうはどうなのか？
  TOOにJoan を加えただけのはずなのに、驚くほど、音が変化しています。TOO のあの、スケールが大きくて、重厚だけれど、どこか靄のかかった部分が無くなり、シンプルで、ほとんど聞こえなかったBobby のギターもGrateful Dead の時と同じバランスで聞こえてきます。それでいて、大きな音で聴くと、すさまじいエネルギーを発しています。
  実を言うと、やや心配というか、懐疑的な気持ちもありましたが、音を聴いて消し飛びました。想像以上に素晴らしい。
  新しい試みや、新鮮なSetlist、新解釈のアレンジ、90年代のGrateful Dead をさらに推し進めたようなバンドであるにもかかわらず、私には、まるで70年代のGrateful Dead のようにも聴こえます。車のチェンジャーに、The Dead と72年のGrateful Dead を積んでいて、一瞬、どちらかわからなくなってしまう瞬間があったほどでした。
  
  
• 私の勝手な感想ですが．．．やはり、メンバーのこのバンドに対する『気』の入れ方が違うんじゃないかなと思っています。TOOの時は、すごいけれど、いつもいつ辞めるかわからない感じが常にありました。このバンドにはそれが感じられません。（もちろん、先の事は誰にもわかりませんが。）
  どっしりと落ち着いて、よりピュアになって、じっくり自分たちが創りあげてきたものを見直して、楽しみ直し、創り直している気がします。
  一生演る気じゃないかなと感じます。流行り、スタリも一切関係なし。ハッタリも無し。ウケ狙いも無し。それはJerryが目一杯持っていて、もしかしたら他メンバーには若干欠けていた部分かもしれません。それが今は全員に入り込んでいるような気がします。そういう意味で、Jerryのいない大きな穴だったものが無くなって、全体を大きくJerryが包みこんで、浸透している感じがしてなりません。Deadを止めてから、行なったバンドの中で、一番、Deadと違った部分が多いかもしれないのに、Deadそのものになった気がします。考えてみれば、同じ曲を演奏していても、いつも違った演奏、あるいは同じ演奏でさえも、インスピレーションに溢れ、聴くたびに新鮮だったGrateful Deadのコアな部分に今、最も近づいているのかもしれません。
  
  Jimmy Herringがやたらよくなってきました。Jerryになってきました。決して、マネはしてないのに。肩の力が完全に抜けてきて、頼りなさが無くなり、Bobbyの音をかき消してしまううるささも無くなりました。かつてのJerryとBobbyみたいに調和し始めています。飛ばしてくれるギターになってきました。Jerryと違うアプローチのはずなのに、Jerryになってきた！

  そして、Jerryの唄を担当するJoan。Jerry以外には誰も唄えない（唄ってはいけない？？）と、思っていた曲を、Deadheadsを納得させながら、実に見事に聴かせてくれます。

  Bobbyの唄も変化しています。あまり年齢による声や唱法の変化を感じさせなかったBobby が、ここにきて、実にいい感じで年を取ってきたと思います。TOOの時にJerry の歌を唄うと違和感があったのに、今はまったくありません。それに、このツアーでは素晴らしく元気です。
  
  Billy とMickey のDrums 隊は、相変わらずパワフル＆繊細。Grateful Dead の大きな魅力だった二人の力はまったく衰えていません。
  
  二人のキーボードも、実にアンサンブルが上手になって、まったく過剰感がありません。必要ないと思った時は、無理に演奏せずにステージの後ろで踊っていることさえあるとか。Rob は時に、ピアノの最高音部で、驚くようなソロを聴かせてくれます。
  
  そしてPhil！やはり、この人の力は計り知れない。Jamのコアな部分にいるのは、いつもPhil です。
  
  

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  音源解説

• | 7月6日 | 7月7日 | 7月8日 | 7月10日 | 7月11日 |
  
  
• The Dead Summer Gateway 2003 First Leg の最後は、コロラドのRed Rocks での5連続公演というものです。
  同じ場所で5日間！それ自体、95年からは無かったことです。Phil & Friends などであっても3日でした。
  今回のヴァインは、その５日間のものです。
  
  
• 7月6日　フロントロー、センターから3フィート左寄りの場所からSchoepsマイクでFOB*録音されたものです。Chris Evans さんと Darrin Sacksさんによる録音。http://cotapers.org/からfracでダウンしたものを、かんちゃんからいただきました。
  
  7月7日　細かい場所は不明。DPA 4011マイクによる録音です。テーパーセクションでしょうか。あまり歓声のカブりも無いし、やたら音が近いし、これもFOBのような気がします。
  Mark Lynnさんのテーピング。 Ryan Burns さんによるＣＤ化です。http://cotapers.org/からfracでダウンしたものを、asadenさんからいただきました。
  
  7月8日　Nakamichi CM-1000sマイクによる録音。これも細かい場所は不明。テーパーは、Nic Brokenleg さんです。
  死頭さんからいただきました。
  
  7月10日　Neumann u89iマイクによる録音。細かい場所、テーパー名は不明です。http://cotapers.org/からfracでダウンしたものを、かんちゃんからいただきました。
  
  7月11日　7/6とまったく同じロケーション、機材で、Chris Evans さんと Darrin SacksさんによるFOB*録音です。http://cotapers.org/ からfracでダウンしました。
  
  * FOBとは、フロント・オブ・ザ・ボードの略で、テーパーセクション以外の、その名のとおり通常はミクシングコンソールよりも前方の場所で録音したものを差します。高音質で録音されたものが多いです。中にはオーディエンスの声援が無ければ、SBDかどうかわからないくらいのものもあります。AUDとSBDのいいとこ取りみたいな出物もあります。FOBは通常は禁止されている場合が多いのですが、本当にきびしく禁止されている場合と、タテマエだけは禁止でも、まったく黙認の場合もあります。
  
  
• 『 Greek が総本山なら、Red Rocks は総本山奥院という感じ 』と言うのは、今回も参加したハワイのDeadheads、Atsukoさんの言葉。
  私は残念ながら、まだ行ったことが無いのですが、これを読んでいる方の中には、行ったことがある人も結構いらっしゃると思います。コロラドのMorrisonにあるこの会場は、地球から生えてきたような、巨大な岩に囲まれた会場で、360度地平線の彼方にはデンバーの明かりが見えるという、大自然のど真ん中にある素晴らしいロケーションのようですね。ロッキーマウンテン国立公園の雄大な景色もおりまぜた、この時の写真を、須賀理恵さんが送ってくださっています。ライブレポートページに掲載していますので、ご覧ください。（ここをクリック）
  
  
• Grateful Dead が初めてここでショーを行ったのが、1978年7月7日。ちょうど、丸25周年にあたります。Grateful Dead は、ここで1987年8月13日まで、通算20回のショーを行っていますが、2回連続が2回、3回連続が5回と、ほとんどを連続公演で行っています。それにしても、5回連続は初めてです。Phil & Friends やRatdog もショーを行っていますが、それを除くと、Deadとしては、7月7日は丸25周年、7月11日は、25回目の公演という、何ともエポックメイキングな薫りが最初から漂ってくる日程になっています。
  Phil もショーの際にステージでその事を話していて、マジカルプレイスという表現もしています。
  PHISHがDivided Sky を演奏したら、急に雨が止んで青空が出たとか、ファンの騒ぎにより、ここは出入り禁止になったとか、Dead も観客が岩からダイブして以来、公演しなくなったとか、そのロケーションゆえの、何が起こるかわからないオーラを発している場所のようです。
  
  マジカルでミステリアスな大自然の中、The Dead はどんなショーを見せてくれるのでしょうか。
  

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• 7月6日
  
  当日はすさまじい暑さだったそうです。そんな中を全米はおろか、日本から、世界中から集まってきたDeadheads達。暑さを溶かすような、なめらかなJamが開始されます。それにしても、この音源の音のいいこと！オフィシャルのSBDも真っ青になるような音質です。
  
  
• Jamに続くのは、いきなりScarlet! みんな世界中から集まってきた、ただ、握手をするために！そして、ハート・オブ・ゴールド・バンドの演奏を聴くために！
  割とゆったりとしたテンポのScarletです。Bobby のボーカルがクリアで、Jimmy のギターが青空に吸込まれるような気持ちの良い音を出します。会場はご機嫌で踊り始めたことでしょう。割と短めにすんなりと、Fire につながっていきます。前年のTOOの時から始めたMickey のボーカル。実は、TOO以来、このScarlet > Fire というセオリーをわざと崩してきたというか、あまり連続演奏はしていなく、分けて演奏される事が多かったはずです。久々のScarlet > Fire の定番演奏です。後半はちょっとせわしない感じになりますが、まだ始まったばかり。PA、モニタ、メンバーの呼吸、すべてが調整中。
  
  
• 間髪を入れず、Good Lovin'。とにかく、最初からノリノリで飛ばしています。コーラスで聞こえてくるJoan の声が、Donna を彷彿とさせて、まるで70年代のGrateful Dead のようです。Rob のご機嫌なピアノ、Jimmy のギターソロも軽快。いよいよ調子が出てきました。TOOの時と比べると、緩急のつけかたがずっと上手になって気持ちいいです。
  
  
• エンディングになっても、Philが止めません。そのまま、のんびりとしたJam につながっていきます。演奏はそのままNo More Do I へ。Phil とHunter によって2001年に作られた新しい曲。2002年のPhil & Friends のスタジオ盤、There And Back Againにも収録されていましたね。哀愁を感じさせるメロディの、いい曲ですね。
  
  
• 静かに終息していきながら、新たなリズムがゆっくりと始まります。お馴染のQueen Jane です。始まってから40分ほど経過しているのに、まだ一度も演奏は止まりません。ここにきて、演奏はどっしりと安定したものになります。すべての調整は完了し、いよいよメンバーの息もピッタリと合ってきた感じです。Bobby のボーカルが素晴らしい。そしてRob のピアノ。そこにあるのは、まぎれもなく、最高潮の時のDead そのものです。
  
  
• やっと、最初のブレイクとなります。暑い空気を一掃するかのようなすがすがしいJimmy のギターのイントロで、Roses が始まります。Joanの唄いだしで沸き上がる歓声。彼女がDead の一員として、すっかりDeadheads に受け入れられたことを物語るものです。実にゆったりとした、聴かせる演奏です。
  
  
• そして、セットの最後を飾るのは、Weather Report からLet It Grow に続く組曲。まさにこれが、このセットのハイライトです。Let It Grow はともかく、初めてライブでWeather Report を聴くDeadheadsも多かったのではないでしょうか。美しい演奏です。ここにきてDead ワールド、グルーヴに満ちた世界が展開されます。Let It Grow も、そのグルーヴのままのゆったりと落ち着いた演奏です。
  
  

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• セカンドセットは再び軽快なJam から開始されます。何が出て来るのか、ワクワクして待っているDeadheadsにプレゼントされるのは、Cryptical Envelopment 。もちろんPhil のボーカルです。Phil のボーカルもすっかり上手になって味が出てきました。ファーストセットの好調をそのまま維持しているのがわかる好演奏です。
  
  
• それに続くのが、Days Between。Jerry の唄うべき、マイナー調の美しい曲。ここでリードヴォーカルを取るのは、Joan です。また歓声が沸き起こります。Deadheads にJoanファンが急増中でしょうか。このデリケートな曲を、じっくりと見事に唄いあげるJoan。サポートするDeadメンバーの演奏も見事です。しっかりと独特の世界を創りあげてくれます。Phil のベースが巧みなリードをしています。後半のJam パートは、マイナーから一転してJazzyな展開を見せてくれます。
  
  
• 再びスローな曲調になったかと思うと、He's Gone が始まります。ボーカルはBobby。ワンフレーズごとに沸き上がる歓声。絶好調のゆったりとした演奏が続きます。Noting Left To Do But Smile Smile Smile!! イエーイ！Jimmy がディストーションを効せた骨太なソロを取ります。
  
  
• とぎれる事なく、St.Stephen が演奏されます。パワフルな演奏です。Jimmyが今やお馴染みとなった彼お得意のフレーズを弾きまくります。その後に曲調が変わって演奏されるのは、The Elevenではなく、William Tell Bridge 。実は、Hunterはこの曲をSt.Stephen の一部（続き）として書いていたのですが、AOXOMOXOA ではカットされたそうです。こうした、初心に還るというか、一からの見直しをするのも今回のThe Dead の魅力のひとつです。もしかしたらHunter からリクエストがあったのかもしれませんね。
  
  私はこのHe's Gone > St.Stephen の部分がJerry に捧げたパートのような気がしてなりません。Jerry の葬儀が行われたのもSt.Stephen寺院でした。毎回、どこかで必ずJerry に捧げる時間を作っているような気がします。ツアー開始の6月15日 Bonnaroo Music FestivalのBox Of Rain に続くインストのBlack Muddy River からそれはすでに始まっているのではないでしょうか。
  
  William Tell Bridge がSt.Stephen の一部であることを証明するがごとく、激しいJam の後に、St.Stephen のリフが演奏されて、Drums へと突入します。
  
  
• 雷鳴のような激しい太鼓で健在ぶりを示すMickey とBilly。乱打の後は、次第にイメージを膨らませるかのような、電子楽器を使わない生のドラムの押さえ目なアンサンブルが続きます。
  
  
• やがて、Drums はSpace へと続きます。楽器とも人の声ともつかない装飾音を入れているのはJoanでしょうか。だとすれば、この人はSpace にまで参加しているのですね。無機質ながらも、ほんのりとぬくもりを感じるような静かなSpaceです。
  
  
• アコースティックギターが聞こえてきます。ほっと安心させるような音色です。Peggy-Oです。
  このトラディショナルソングを唄うのは、PhilとBobbyとJoan。これまた今までと趣向が違います。
  Phil が唄います。私達のキャプテンがあなたを好きだと告げます。そしてBobbyがWilliam-Oとなって、恐喝まがいに求愛。それに応えるPeggy-O役はJoan。彼女が、情感豊かに、I would marry youと唄うと、どっと盛り上がる会場。まるで寸劇のような、かつてのDead では決して見られなかった光景です。
  
  
• ほのぼのとしたショータイムの後に演奏されのは、再び Cryptical Envelopment 。これまで切れ目なしに演奏されてきたセカンドセットが、すべてつながっている事を思いださせます。次第に盛り上がるJam はそのままThe Eleven へ。ここでThe Eleven が登場しました。久々のダンスタイムです。
  Jam が激しさを増していくのですが、Phil のベースがすごい音を出しています。
  
  
• Jam の最中にPhil がチラリとBird Song のリフを出したのを、しっかり察知して、そのままカッチリとBird Song に切り替わります。もうセカンドセットだけで１時間半近く演奏しているのですが、疲れを見せないメンバー。ゆったりと、しっとりとしたBird Song です。
  
  
• Jamの途中で、今度はOther One のリフをチラリと出すPhil。Jamに戻り、それがやや続いた後、一発で The Other Oneに入るメンバー達。なるほど。次の曲はPhil がきっかけを出しているのか。お約束のPhil's Bombが炸裂して、Bobby のボーカルが始まります。しかし、この人達、どこまで行く気だ？
  途中のJam はPhil を前面に出す、なかなか面白いものです。
  
  
• ラストの１音からそのままMusic Never Stoppedを始めるPhil!! なんてセットだ！すごい！Jimmy がお約束のフレーズを奏で、Music の本格開始。そしてこの曲が、セットのラストソングとなります。Bobby がNever Stop を繰り返しシャウトした後、長いセカンドセットが終了します。
  
  
• 余韻冷めやらぬ中、アンコール前にPhil が出てきて、いつものようにDonor Rap を行います。
  Hey Yo! と挨拶したPhil は、Red Rocks をマジック・スペシャル・ゾーン、マジック・スペシャル・プレイスと言い、Jerry の名前も出します。
  
  
• アンコールは、ドラムに導かれたラテン調（！）のOne More Saturday Night ! ．．と思いきや、Bobby のボーカルが入ってみると、Samson & Delilah。こういう展開が面白い！
  Jimmy が流れるようなソロを聴かせます。コーラスが実に力強いです。あまり表に出なかったキーボードが弾きまくります。
  
  
  
• 終わってみれば、ファーストセットが72分、セカンドセットは実に2時間に達していました。
  Red Rocks 初日から、すごいボリュームのショーです。それも気負ったものはなく（開始時は若干、硬さ感じましたが）充実した内容でした。
  まだまだ初日。あと4日もあるのです。おまけに明日は、Red Rocks 25周年という記念すべき日を控えています。
  
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• 7月7日
  
  
• またいつものようにJam から開始されます。音のまとまりは上々。（録音も）さて、今日の１曲目は何でしょう？スムーズに、Feel Like a Stranger が開始されます。落ち着いてまとまった演奏です。昨日、もうPAやモニタの調整は済んでいるのでしょう。同じ場所で連続公演を行うと、日増しに音が良くなっていきますね。やはりこの演奏も音のスキ具合が70年代っぽいです。それにしても、Jimmy のギターときたら、ますますJerry になってます。もちろん、フレーズやピッキングをコピーしている訳では無いのに、聴くたびにJerry に近づいている気がします。
  
  
• そのまま次の曲につながります。イントロだけでは、何の曲かわかりません。Bobby が唄いだして、Baby Blue だとわかります。私は、この曲に嬉しいショックを感じました。この曲こそ、Jerry 以外が歌っても（Dylanの曲ではあるけれど）無駄と思っていたのです。それが今、まったく違和感なく、Bobby が唄っています。まるで昔からBobby が唄っていたように。これが、今、The Dead がある理由のような気がしました。Bobby のアコギのカッティングをまったく邪魔せずになめらかにソロを入れるJimmy。
  
  
• 例によって連続演奏されるのは、She Said She Said 。Joan のボーカルです。ここでビートルズが出て来るとは。Phil & Friends では、Warren Haynes が唄っていましたね。Phil は結構、ビートルズナンバーを演奏しますね。今日はやたらJimmy が目立ちます。徐々に盛り上がる長いソロを披露します。この人のギターは自然に入り込んできて、目立たないようでいて、気がつくと天を駆け巡るような展開になっている時がありますが、昨日はそこまではいっていなかった気がします。今日は行きそうです！
  
  
• 特徴的なイントロでLoserが始まります。ボーカルはBobby。Bobby のカッティングがはっきりと聞こえ、適切なソロを入れるJimmy、そしてきれいに聞こえて来るピアノ、心地良いテンポで曲を進行するドラムとベース。この絶妙なバランスはTOOの時には無かった、なつかしいGrateful Dead そのもののものです。まいったなあ．．
  
  
• ダンサブルなリズムで始まるのは、Self Defence です。Robert Hunter が歌詞を書き、 Mickey と Bobby が作曲、2002年に Mickey のバンド Mickey Hart and Bembe Orishaで演奏された、いわばMickey の持ち歌です。ボーカルはもちろん Mickey。彼のボーカルは、ちょっと賛否両論ありそうですね。
  
  
• ややディストーションがかかったギターが、Cold Rain & Snow を始めます。この曲、大好きです。始まっただけで嬉しくなっちゃいます。トラディショナルのこの曲をGrateful Dead 結成当時から演奏してましたね。もう40年近くなるのではないでしょうか。ボーカルを担当するのはPhil です。やや早めのCold Rain です。
  
  
• 続くのはBobby の持ち歌、Even So。Ratdog の2000年のアルバム、Evening Moods に収録されていた曲です。自分自身の内面世界を反芻しているような曲ですね。この独特な世界をムードたっぷりに作り上げるメンバー達。ピアノが光っています。演奏はそのまま、October Queen へ。Ratdogナンバーが続きます。これもEvening Moods に収録されていた曲ですね。ちょっと小粋なシャッフルのリズム。そのままThe Deep End へ。Bobby のソロワールドが続きます。バックのメンバーのサポートも文句なし！ラストにかけてPhil が早いフレーズを聴かせます。
  
  
• Phil のベースに導かれて、Deal 開始！これがセットクローザーとなります。Joan が入った事によって、コーラスがとても安定してきました。Phil の声もコーラスに厚みを増しています。Bobby がボーカルを取りますが、途中でJoanがボーカルを取るとひときわ大きく沸き上がる歓声。彼女はすっかりDeadheads のハートをつかんだようです。後半のJam は全員が一塊になって盛り上げていくのですが、Jimmy がグイグイとソロで出てきます。ソロの途中で何度も歓声が沸き上がります。この人はいつも気づかぬうちに凄い事になっています。
  
  76分間。ボリュームたっぷりのファーストセットが終了します。私はBaby Blue とLoser が特に印象に残ったセットでした。
  
  

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• セカンドセットも、もはや定番、お約束となったJam から開始されます。このJam がなかなか心地良いものです。
  一転して曲調が変わり、軽快なロックンロールが始まります。なつかしいギターのフレーズ。Till The Morning Comesです！！これは嬉しい！
  American Beauty のあのJerry のフィドルみたいなギターを再現してみせるJimmy。この人は、泣かせどころを知ってますね。ニクイ！Phil とJoan のボーカル。American Beauty の中では今ひとつ評価の低くめの目の曲だったという話も聞いたことがありますが、大好きなナンバーです。ちょっとアブなめの歌詞をはずむような軽快なロックンロールに乗せて、一度聞いたら忘れないあのギターフレーズと音色。Grateful Dead は1970年にこの曲を5回演奏したきり、30年間封印状態だったのです。それを発掘してくれたのも嬉しい事です。The Deadとしては、6月22日についで2度目の演奏という事になります。
  
  
• 続く曲が Bobby がアコースティックギターを持ってボーカルを取るCandyman なんですから、ますますニクイ！この Candyman が途中で長いハミングコーラスが入るような演奏で、まったりと進行します。Jimmy のバイオリン奏法（ボトルネック＋ボリュームペダル？？）も冴えて、ピアノもご機嫌なフィルインを入れてきます。
  
  
• 演奏は軽快なJam となっていきます。7分ほどのハイテンポで軽くて長めのJamです。これもなかなかいい！
  曲調が変わって始まるのが、Mason's Children。この曲も、69年と70年に18回演奏されたきり、長い間、封印されていた曲でした。Phil が好きな曲なのでしょう。Fallout From The Phil Zoneでピックアップしたり、Phil and Friends の2002年のスタジオ盤 There And Back AgainのボーナスCDとして、この曲のライブをつけていたりしました。私も2002年のテラピンで Phil and Friendsのこの曲を聴くことが出来ました。かなり重たい歌詞と裏腹な、飛ばし続けるようなロックンロール。これも個人的に大好きな曲です。Phil とJoan のボーカルです。後半は、JazzyなJamが次第に終息していく内容となっています。
  
  
• 70年発掘コーナー（？？）が一段落して演奏されるのは、A Little Piece For You。HunterとPhil の手による新曲です。6月21日に次いで2度目のご披露となります。PeaceではなくPieceのようです。Hunter ならではのなかなか簡単ではない歌詞のようですが、ハートウォーミングなバラードです。Phil のボーカルにJoan がコーラスを入れます。こうした新曲が出て来るということは、スタジオ盤の発売も期待が持てますね。ツアーが終わった後が楽しみです。　The Dead がパーマネントなグループになるには、やはりスタジオ盤を出して欲しいと思っています。
  
  
• ここで飛び出して来るのは何とCome Together！みんないっしょに行こうという訳ですね。調べてみるとGrateful Dead では実は一度も演奏されたことがありません。けっこう、ビートルズナンバーも好きなDead ですから意外でした。とはいえ、Jerry は78年10月にMerl Saunders と共に演奏していますし、Phil and Friendsでも演奏されていますね。The Dead としては、この日が初めての演奏です。前半は原曲に忠実なアレンジですが、後半、Dead らしくなってきたところでDrumsになります。このDrums にはキタローがゲストで出ています。聴き応えのある太鼓の応酬が続き、会場が大いに沸いています。スクリーンにキタローが大写しされて迫力満点だったそうです。
  
  
• それから続くSpace はまたまたJoan のイコライズされたボーカルがこだまする、静寂の中にどこか暖かみを感じるような時空間を作っています。Jam に入って来るとますます人間味をおびてきます。
  
  
• Jam の中からおもむろに始まるWest LA Fadeaway 。この曲への移行が実にカッコいい！
  
  私事ですが、この曲は私の数少ないライブ経験でやたら『当たり』のいい曲です。2000年のTOOで聴いたのが最初で、同年のショアラインでのPHISHで、アンコールのゲストで出てきたBobby がTrey と演奏したのもこの曲。そして2002年のTerrapin でも。そのせいか、『身内』のような気がする曲です。
  
  Bobby のボーカルは文句なしですが、このWest L.A. Fadeaway で特筆なのは、後半で聴かせるRob Barraco（Jeff Chimenti かもしれません）の高音部を多用したピアノソロです。無機質でアブストラクトなピアノは、この曲に新しいインスピレーションを与えるかのごとく強烈です。すっかり気にいってしまいました。ピアノソロの後に歓声が沸き上がります。
  Rob といえば、Joan 登場ですっかりソロボーカルを取らなくなったのが、残念です。私は彼にJerry の温かい部分を強く感じていたので、またソロボーカルを聴かせて欲しいと思っています。
  
  
• 切れ目無しに続くのは、Sugaree。これも大好きな曲です。ただし、Jerry のボーカルとギター無しでは．．と、思っていました。ボーカルはJoan です。このボーカルが特筆もの！エクセレント！この、私にとっても、そして多くのDeadheads にとっても、思い入れの強い曲を、すっかり彼女自身の曲、The Dead の曲にしています。素晴らしい！歌でモッていってくれるSugareeです。これは初めてです。マイッタ！
  彼女の以前のソロライブなどを聴くと、まるでJanis Joplin ばりのダミ声で、ハードにシャウトするおねえさんでしたが、この翌日に41歳のバースデイを迎える円熟の歳となって、（ちょっとお腹のまわりは円熟しすぎ。失礼！）The Dead ではさまざまな声で聴かせてくれていますね。艶のある声、ストレートでピュアな唱法、ブルーグラスのころころと喉が転がる唱法．．達者な人です。そして、ここでは、あのハードな唱法を徐々に出しながら、聴く者を引き込んでいきます。
  
  もうひとつ特筆なのは、Jimmy Herring のギターです。さあ、始めるゾというのではなく、Joanの歌の雰囲気そのままに自然にソロを開始するJimmy。これにいつも騙されるのです。そして物足りない感じさえ受けるのです。なめらかで控えめなソロに気持ち良く身をゆだねていると、登っていく、登っていく！どこまでも登っていき、気がつけば、天空を乱舞しています！このソロ、最高！ソロの後に沸き上がる大歓声！この、The Dead の中で最も強いプレッシャーときびしい視線にさらされているかもしれないギタリストもまた、完全にDeadheadsに認知されています。
  エンディングのJoan のボーカルは、Jimmy の乱舞するギターに呼応するようにますますハードにシャウト！このSugareeはハイライトです。
  
  
• そして、大歓声の中でラストソングが演奏開始！Sugar Magnolia です！出たー！！
  座っていた人も立ち上がらせ、一度も踊っていなかった人までも踊らせてしまう魔法の曲、Sugar Mag！
  Bobby、今日もマジックを頼むゼ！
  決してハードではないです。ハードな必要はありません。魔法の曲ですから。ただただ楽で楽しくて、ご機嫌です！イエーイ！！
  
  
  
• アンコールでいつものように、Phil が出てきて、Donor Rap を行います。
  この日がRed Rocks 公演25周年の記念日であることを告げるとヤンヤの喝さいが起こります。そして、ヒヤリング能力がイマイチな私の耳には、God Bless Yours.と言ったように聞こえました。そして最後に、平和のために祈ろう！と、付け加えたように聞こえました。
  
  
• おもむろに始まるアンコールは、Box Of Rain！これが、自然でやさしくて素晴らしい出来です。Dead での通算演奏回数は161回。決して多いほうではありません。72年、73年に演奏した後は、13年間のブランクがあって、86年に再び唄い始めます。もともと、American Beauty でPhil 自身が唄った曲ではあるけれど、ライブではボーカルを聴かせるまではいっていなかったようにも思います。それでも、Phil は30年間唄い続け、Phil and Friends でも唄い続け、大切にこの曲を育んできました。そして、この夜に演奏されたBox Of Rainは実に自然で、染み渡るような好演奏に聴こえます。私はPhil が30年間かけて、この曲を自分のライブソングに育て続け、この夜についに完成したようにも思いました。
  
  最後にDrums でゲスト出演したキタローが再度、紹介されて、この日のショーは終了します。
  
  
  
• Red Rocks ２日目も実に素晴らしかったです！
  Set 1も素晴らしかった。Bobby のBaby Blue、新しくて、染みました。その後に、She Said She Said を持ってくる新鮮さ。Grateful Dead そのもののLoser。Bobby のソロアルバムコーナー．．充実のファーストセットでした。
  そして何といっても、セカンドセットの素晴らしさ！Till The Morning Comes > Candyman ヤラれた！Mason's Childrenも良かった。A Little Piece For You、素敵な新曲の誕生です。Grateful Dead の初期の作品のように、この先も唄いつがれていく事でしょう。Come Together、よく演ってくれた！Drums > Spaceも堪能した。West L.A.のピアノも良かった。Sugaree、最高！もちろん、Suger Magも！Box Of Rain も聴かせてくれた！
  これを見てきた方々が、今さらながら羨ましいです。ミスったなあ．．．
  
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• 7月8日
  
  
• Red Rocksの５連続公演もちょうど中日を迎えました。今回のツアーが発表された時に、真っ先にソールドアウトになったベニューのひとつが、このRed Rocks の前半部でした。日月火という並びも良かったのでしょうか。1日あけた10日と11日もソールドアウトでしたが、そちらは、行った方の話では当日もまだチケットが入手可能であったようです。
  
  
• この日のイントロJamは、いつもより少し長めです。次に出てくる曲が何であるか、フレーズの継ぎ目で耳をすまします。私には一瞬、China Cat かなと思った瞬間もありました。ところが、唐突にアコースティックギターが始まって、あの曲、Friend Of The Devil が始まった時には意表をつかれた喜びが沸いてきます。Bobby のボーカルはやや小さめです。軽快なテンポで正調 FOTD という演奏が続きます。本当にしみじみ名曲ですね。ピアノがやさしいソロを奏で、続くJimmy のギターも心地良い音色です。後半はFOTD をモチーフにしたJam が演奏されて終息します。
  
  
• 2曲目はMississippi Half Step。これまた正調。Grateful Dead そのままのアレンジ、そのままの音のHalf Step です。Phil とJoan のボーカル。アメリカのDeadheads が最も喜びそうな選曲が続きます。Mississippi Half Stepといえば、長めの曲で、サビの後はその都度、さまざまなインプロビゼーションで楽しませてくれた曲ですが、この日もバッチリ、行ってくれます。録音のせいか、Phil のベースもはっきりと聞え、バランスはいいのですが、私にはDrums の音が、スネアのみクリアで、バスドラのあの腹にズシンと来る音がもう少し欲しい気がしました。テーパーセクションからの録音なのか、ナカミチのマイクの特性なのかもしれません。
  後半のJam はテンポダウンしてまるで違う曲になっていきます。
  
  
• そこから出てくるのは、New Speedway Boogie です。Jerry とHunter の手になるこの曲は、Workingman's Dead に収録され、69年と70年に25回演奏された後は、何とピタリと20年間演奏されなくなり、90年に復活しています。Grateful Dead での通算演奏回数はわずか55回。たったそれだけと、聞き返したくなるくらい、Dead らしいお馴染みの曲なんですが。ここまでは、古くからのDeadheadsには、なつかしいDead ショーを思いきり彷彿とさせる内容だったことでしょう。Jam の後半にPhil が次の曲のベースラインをチラリと入れます。Phil の『きっかけ出し』がここでも行われています。
  
  
• ドラムスティックのカウントで始まるのは、Night Of A Thousand Stars 。2001年にPhil とHunter によって作られた曲。2002年のPhil & Friendsスタジオ盤、There And Back Againにも収録されていましたね。アルカトラズの上空にあがる満月から始まる物語。壊れたギター、フォードV8．．ドキっとするほど即物的で現実的な表現で、Deadの曲を書きつづけたサンフランシスコの詩人は、新しいめくるめく物話を続けます。�
  唄うのはJoan。これがピッタリとはまります。POPでわくわくするようなサウンド。コーラスもぴたりと決まって、ギターもなめらか。これもたまらなくいい曲ですね。The Dead での演奏は6月21日と29日、そしてこの日7月8日で3回目。これから演奏されるたびにますます熟成されていくことでしょう。
  
  
• 切れ目無しに続くショーで、次に演奏されるのは再びアコースティックに持ち替えたBobby が唄う Look Like Rain。
  しみじみと演奏されるL.L.Rain 。こういう時のJimmy のギターは本当にスイートです。熱い気持ちを抑え続けるかのような、静かなL.L.Rain です。
  
  
• 打って変わって Deep Elem Blues 。続けてBobby が唄い、Joan が後を引き受けます。Grateful Dead では、83年までに45回演奏されたきりの曲です。そもそもJerry が62年にDavid Nelson と演奏したのが振りだしのトラディショナル。Jerry のソロプロジェクトではお馴染のナンバーですね。
  このファーストセットは、とりわけGrateful Dead やJerry が懐かしくなる選曲が多いです。
  
  
• Bobby が唄い続けます。今度は、Good Morning Little Schoolgirl が飛び出してきます。Sonny Boy Williamson のこの曲は、私は実はJohnny Winter でずいぶん聴きました。Grateful Dead での演奏回数は62回に留まるのに、Grateful Dead のファーストアルバムに収録され、Anthem Of The SunにもTwo From The Vaultにも、Fillmore East 2.11.69にも収録され、オフィシャル収録はやたら多い曲ですね。シャッフルのリズムに乗って、なつかしい曲がなつかしい形式で演奏されます。こういう選曲がThe Dead ならではだと思います。
  
  
• 次は何かと思っていると、テンポダウンしたやたらゆっくりとしたリズム。Phil がリードするのか思いきや、Bobby が唐突にStagger Lee を始めます。真っ先に反応したのはピアノ。ちょっとバンドの呼吸の乱れなのか、それとも狙ってやっているのか、とにかく、あっという間に全メンバーが　Stagger Lee に標準をあわせて演奏を開始します。
  
  
• Joan が口でリズムを取ります。ミディアムテンポで Mr.Charlie が始まります。これがファーストセットの最後の曲となります。
  耳馴染みはおおいにあるのに、調べてみれば、71年と72年に48回演奏しただけの曲。これもやはりThe Dead が発掘した曲と言えますね。
  Deadheads泣かせの選曲を連ねたセットでしたが、私には、昨日までほどのパワーは感じられませんでした。今一歩という印象でしたが、ラストのこの曲で、やっとバンドがピタリと決まった感じがします。メンバーの呼吸があって、同じヴァイブレーションで各楽器が鳴り始めたという感じです。
  それもそのはず。この曲は、このツアーだけでもう４回目の演奏です。今日はエンジンがかかるのにやや時間がかかったかな？
  
  
  

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• セカンドセットが開始されます。メンバー各人のチューニングがつま弾きとなり、またオープニングJam が始まると思いきや、Playin' In The Band が開始されます。Geateful Dead での演奏は71年から95年まで、実に582回！思えば、私が初めて聴いたGrateful Dead の曲も、このPlain' でした。72年のヨーロッパツアーのものでした。せっかくリアルタイムで聴いたのに、そのままやり過ごしてしまった．．．あの時、もっとよく聴いていれば、きっと人生は違うものになっていたことでしょう。
  それはさておき、このツアーでも6回目の演奏。まったく破綻なく安定していて、安心して聴いていられます。The Dead の欠点をあげるとすれば、この、安心して聴いていられる事かもしれません。Jerry のあのちょっとぎこちなさを感じるギター、次にどんなビックリするフレーズが飛び出してくるのかというワクワク感．．そして実際にハッとする展開．．それを望んでも仕方ないのですが、あまりにスムーズ過ぎるのかもしれません。
  
  
• インプロブゼーション・パートになって、どのような世界になっていくのかと思っていると、アンビエントな演奏となり、小さくカウントが聞えます。Phil がドーンと始まりを告げて、Shakedown Street が開始されます。ちょっと重たいリズムのShakedown です。沸き上がる歓声。ディストーションとワウワウの効いたギターがかなり大きめの音でリフを奏でています。Bobby のカッティングも聴えます。Bobby のギターが聴き取れるようになったのは嬉しいです。TOOの時はほとんど聴こえませんでしたから。Jimmy はかなり弾きまくりで、後半は独壇場です。
  
  
• 大きなうねりが去った後のような余韻の中で、牧歌的なJam が演奏されます。こうしたゆらぎのような空間を作るのがとてもうまいですね。
  オルガンを中心に始まるのは、Bult To Last。このJerry の曲を唄うのはJoan。流石にこのボーカルは一瞬Jerry が恋しくなりますが、Joan バージョンもなかなか良いです。Joanはもうしばらく唄い込めは、さらに良くなって、彼女ならでは味わいが出て来ることでしょう。
  後半からは、ほとんど原曲がわからないJam となっていきます。流れるような速度と思えば、ゆっくりとした速度へ自由自在に変化していきます。
  曲感がJazzyなJam からJam へ、流れるように続く世界。Phil & Friends ですっかりお馴染みになった手法がThe Dead でも定着しています。
  
  
• そして始まるのがTruckin'!
  ついに本格的にTruckin' を始めたThe Dead のメンバー達。このツアーは飛行機ではなく、大型バスを何台も連ねたものだそうですね。流石に、実際にTruckin' をやっているだけある、パワーのある演奏です。これはいい！
  What A Long Strange Trip It's Been!!
  そのコーラスで一斉に沸き上がる歓声！ここに来て、セカンドセットもいよいよ本調子となってきました。Jimmy のソロがご機嫌です。
  後半は再び三度、ただようようなJam となっていきます。
  
  
• 続く曲は、Rubin & Cherise 。Joan が唄います。この曲のスペルは Reuben And Cerise というバリエーションもあります。Hunterの作品で、彼のソロやJerry Garcia Band で主に演奏されていますので、お馴染みですね。POP ながらどこか哀愁をはらんだメロディの佳曲です。カーニバルの夜の若い二人の情景でしょうか。Grateful Dead では1991年に4回だけ演奏されていますが、その時の表示は、DeadBase では、Reuben & Cheriseとなっています。（ややこしいですね）The Dead では、オフィシャルページの表記が、Rubin & Cherise となっていました。
  
  
• すべてがJamでつながれたこの夜、続いて演奏されるのは、Baba Jingo です。ご存知 Mickey のラップボーカル。やはり作詞はHunterで作曲はMickey です。初めて演奏されたのは1998年のThe Other Ones です。どこかなつかしいラテンのリズム、あるいは祭囃子のようにも聞えます。日本の和太鼓にも造詣の深いMickey らしいリズムですね。
  
  
• 短めのBaba Jingo の間奏からそのままスムーズにDrums になっていきます。最初は誠にノーマルなドラムソロが続き、やがて、Beam の低いうなりが響いてきます。あとは、Mickey のBeam が創り出す、地鳴りのような重低音のつぶやきと幽玄のシンフォニーが繰り広げられ、Space セクションへと続いていきます。
  
  
• 落ち着いた、リラクゼーションのようなSpace が奏でられます。
  すると、何とギターがHappy Birthday を奏で始めます。この日は、Joan の41回目の誕生日だったのです。
  オフィシャルページの写真を見ると、子供達から嬉しそうにバースデイケーキを受け取るJoan の笑顔が掲載されています。" Thank You "とひと言いうと次の曲が始まります。
  
  
• Come A Time です。
  Jerry 専用曲の代表のような曲ですね。Joan は彼女なりにしっとりと唄いあげます。Jerry の曲を唄うためにThe Dead に招かれたJoan。彼女のおかげでバンドの幅が大きく広がりました。
  盲目の男があなたの手を取って、こう言う。見えないかい？夢を信じて作り上げるんだ。カラのコップを満たすのは愛だけだ．．．Hunter の詩、Jerry の歌にどれほど多くの人が励まされてきたことでしょう。そして、その意志が確実に受け継がれていきます。
  
  
• それに続く曲が待ってました！Uncle John's Band 。やさしいやさしいUncle John です。セカンドセットのSpace 以後、Joan のBirthday ショーの様相になってきたこの夜。温かいヴァイブレーションが会場中を包んでいたことでしょう。
  
  
• 軽快なJam が続き、それはやがて、聞きなれたメロディに変化していきます。Playin' Band です。Playin'で始まったセカンドセット。１回の切れ間もなく、Joan のHappy Birthday の時でさえ、演奏はとぎれなく続いた、組曲が終わることを示すものです。ここまでで有に1時間半が経過しています。
  
  
• ラストソングはLovelight。最初は、Bobbyが唄います。Joan がBirthday のお礼を述べて、会場とのボーカルによるかけあいが始まります。Pig Pen が行っていた手法を30年後に行うJoan。大したおねえさまです。2月14日のThe Dead のデビューショーでも演奏されたこの曲。このツアーでも演奏回数は多く、この夜で、4回目です。Let it shine on me, let it shine on me！！後半はBobby とのデュエットでシャウトしまくりのJoan ねえさん。盛り上がったまま終了します。
  
  
  
• いつもようにPhil のDonor Rapに続くアンコールは、アコースティックギター。Bobby の唄うBrokedown Palace。訳もなく、聴くたびにウルウルしてしまうこの曲。しみじみ名曲ですね。Bobby のボーカル、素晴らしい！Bobby も年輪を重ねて今日まで来た、Grateful Dead を30年間支え、そして、さらに8年．．休むことなく演奏を続けてきたBobby ．．そんな事をしみじみ感じさせる演奏です。
  
  
• Friend Of The Devil で始まり、Brokedown Palaceで終わったこの夜。
  個人的には、ファーストセットは今一歩、物足りない感覚もありましたが、終わってみれば、やはり満足感のあるショーでした。
  特にセカンドセットはハートウォーミングなショーでした。ショーを見にいったDeadheads達もさぞかし暖かい気持ちで、満足して帰路についたことでしょう。
  
  
  ■７月６日付　デンバー・ポスト紙　より　訳：Atsuko　

  “レッドロックスはパワースポットだよ。過剰に神秘的にならなくともこの地球上でもとりわけ自然な場所だ。”
  
  とLesh。
  
  “言うまでもなく、このステージのところにはインディアンの部族の酋長達がが集まり、戦士たちはこの会場の上の尾根のところに並んで平野を見渡していたわけだよ。。。。。”
  
  Lesh, Weir, Hart, Kreutzmann にキーボードのJeff Chimentiqueと Rob Barraco、リードギタリスト Jimmy Herring 、いずれもOther Ones かPhil Lesh & Friendsで演奏をしているメンバーが加わって、Deadは音楽的に広がっている。
  もっとも注目されているのはHerring、彼にはGarciaが残していった穴を埋めるという難しい仕事がある。彼は過去20年以上に渡ってジャムバンドで経験を積んできた。コロラドでもABBのDickey Bettsに代わる以前にBruce Hampton’s AquariumRescue Unit、 Jazz is Deadとして演奏している。
  
  “彼は誰もが埋めてほしいと願う全てを持ち合わせている”
  
  とLeshは絶賛する。
  
  “彼は最高に優美でなめらかな感性を持ってる。しかもいい耳だ”
  
  そしてもう一人、Deadには初めて加わる女性シンガーのJoan Osborne。ニューヨークのジャムシーンではベテランだが、1995年のポップヒット「One of us」でも知られている。彼女はGarciaの歌を唄うためにバンドに雇われた。
  
  “音楽が我々を動かしてる、ということが最初のリハーサルであきらかになった”
  
  とLesh。
  
  “化学反応がどんどん良くなっていくんだよ。何故かと言うと、それぞれが違う方法で別々の方向に行き、発展し、芸術的にもそれぞれの方向性に足を踏み入れてきた。同じ流れの中で、それぞれに音楽的経験をしてきた何年かがあるからなんだ。それが今最高にいいっていうその理由のひとつだけど、僕は一緒に演奏しているバンドをどうやって聴くかということを学んだ。今だったら、もしたった3音でいけるんだったら、それほど多く弾くことはしないよ。”
  “それぞれにやりたいプロジェクトがある。それぞれに、Deadをやりながらも絶妙なバランスで自分のやりたいことをやる時間を見つけて、しかも満足がいって自分達のバンドにとっても発展的でありたいという、同じ望みを持っている。それがどうなるかは11月にPhil Lesh & Friends でデンバー・フィルモアに戻って来た時に伝えるよ。”
  
  ハワイのAtsukoさんが送ってくれた記事です。Thank You あっちゃん！！
  
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• 7月10日
  
  
• 7月6日、7日、8日と3日連続で続いたRed Rocks 。それぞれに味わいのあるショー、違った夜を聴かせてくれました。この3日で、同じ曲はまったくありません。
  7月9日は久々のオフでした。
  1日休養して、7月10日、11日と後半戦に入り、ツアーのファーストレグはここで終了します。7月10日はどんなショーを見せてくれたのでしょうか。
  
  
• この音源がまた、SBDも真っ青ないい音です。
  つぶやくようなPhil のベースにJimmy のギターがからんで来て、小刻みなBobby のカッティングが聴こえ始めます。Jam が開始されます。今日は（この音源は？）ベースの音が一段といい音ではっきり聞えていい感じです。
  
  
• Help On The Way が始まります。うーん、最初からいい感じ！音がバッチリ決まっています。おお、Jimmy のギターも最初からいつもよりもさらになめらか。音のスキ具合もいい感じです。これは期待出来ます。
  
  
• Slipknot! に当たり前につながっていきます。Jimmy のギターが素晴らしい！もう、完全にバンドに馴染みました。Bobby の摩訶不思議なコードカッティングもはっきり聞えます。
  
  
• いよいよ、Franklin's Tower に移る瞬間、わくわくして待っていると、アレ？肩すかし。Franklin はどこへ行ってしまったんだ？
  ゆったりしたリズムとメロディ、お得意のJam が始まるかと思いきや、Here Comes Sunshine!
  唄うのは、この声は．．Rob Barraco! やっと聴けた！彼の声、歌、スマイルが大好きです。Joan が入ってから、すっかり、ボーカルとしての出番が無くなってしまったRob 。こんなに素敵な歌を唄うのに。
  Jimmy が気持ちの良い、やさしいソロを聴かせます。
  
  
• 続くのはHard To Handle 。Joan のボーカルはPig Pen のようにイントロで裏返ってはくれなかったけど、とてもパワフル！続くBobbyも負けじとシャウト！Jimmy のソロの後ろから聞えて来る Drums がカッコいい！Phil もいい！インテンツなJam が続きます。いい音出してます！再び、Joan とBobby のボーカルになると、前にも増してハード、イエー！と、歓声が沸き上がります。
  後半はテンポダウンしてラテンリズムでJam。
  
  
• カウントダウンで始まるのは、Down The Road Again 。Hunter作詞、Mickeyが曲をつけたバラード。Mystery Boxなどで演奏していた曲。
  ここでのMickey はラップ調というより、Dylan みたいなトーキングスタイルで説得力を感じさせるボーカルを披露します。
  間奏のギターとピアノがきれいです。
  
  
• Tennessee Jad が始まります。そのテンポ、音の重さ、まるで調子のいい時の Grateful Dead そのものです。Bobby のボーカル。ゆったりして、重くて、のんびりして．．身体が自然に横に揺れて来るような演奏、いっしょに唄う会場．．これは御機嫌です。
  Bobby のボーカルに間の手を入れるようなJimmy のギター、そのたびに歓声があがり、ピタリと決まったコーラスにまた歓声！
  そしてJimmy のソロ。これが素晴らしい！からむピアノも心地良い。このTennessee Jad はイチオシです！
  
  
• やっと少し、曲間が開いて、開始されるのが、Phil が唄う Broken Arrow です。The Band のRobbie Robertson のこの名曲を取り上げたのはPhil & Friends でした。静かな決意が漂うこの曲をゆっくりと唄いあげます。途中のJam では、チラリとHere Comes Sunshine のテーマも流れます。その後は、メンバーの即興のままに変幻に流れる演奏がしばらく続きます。
  
  
• Jam が不時着しそうになって、開始されるのが、お馴染みのあのテーマ、Dark Star です。テーマが延々と続くDark Star Jam かと思いきや、遠くからこだまのように、Phil のボーカルが始まります。これがなかなかマッチしてます。何度か聴いたPhil のDark Star で一番、曲にフィットしたボーカルのような気がいます。すぐに呼応するJoan 。そして再び、Dark Star をテーマにしたやや早めのJam が次第に終息していきます。このDark Star はまだまだ続きそうです。
  
  
• Bobby のカッティングが聞えてきます。このリズム！Bertha です！大好きな曲。Jerryがいつも唄っていた、I had a hard runと。 そして、Running from your window!! Bobby が走り続けながら唄います、Really had to move！Bobby が唄うBerthaも、もう大丈夫！ばっちりＯＫです。この曲で、長いファーストセットが終了します。
  
  

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• セカンドセットはBobby がアコースティックギターで唄うBlackbird から始まります。アコースティックのため、ややボリュームが小さいですが、ギター、ボーカルとも、文句なし。さりげないバック陣も控えめに実に贅沢にサポートします。
  
  
• 十分にBobby がギターを持ち帰る間合いをJam でつないだ後、おもむろにNew Minglewood Blues 開始。もちろん、Bobby のボーカル。Bobby がリードボーカルを取る曲が多い日です。これまたピタリと決まっていい感じ。この夜は最初から良かったけれど、セカンドセットになってますます調子いいですよ。このNew Minglewood Blues も少し抑え目ながら内面からグイグイと迫ってきます。ピアノソロがカッコいい！
  
  
• Phil のベースで導かれるのが、Eyes Of The World ！Phil とJoan のデュエットです。会場が合唱しているのがわかります。その後の演奏が最高！Drumsの軽快な進行、Bobby の走り続けるカッティング、ピアノのフィルイン、Philのベースのリード．．近くまでマジックバスが迎えに来ている状態です。そしてJimmy のソロ！完全にJerry が乗り移ってしまっています！この部分だけを切り取って聴いたら、最高潮のGrateful Dead と、誰しもが思うに違いありません。バスが来ました！マジックバスに乗り込み彼らに身をまかせましょう！
  
  
• やはりここで、Dark Star のテーマが繰り返されます。そのJam は再び形を変えて、さまざまな形へと変化していき、Drumsへとつながります。
  
  
• 最初は秩序だった生のDrumソロが激しく続きます。そしてパーカッションが、まるでガムランのような音色を出し始めると、いよいよBilly とMickey の二人だけのオーケストラが開始されます。この二人は本当に衰えない。聴くたびに、深く、大きくなっているような気がします。そして今夜も、Mickeyの操るBeam が低く重いうなりを発生し始めます。Dead ショーで最もサイケデリックなパート、Space の開始です。
  
  
• ピアノがアヴァンギャルドな音階を登っていきます。ギターがベースが、カオスの中で何かつぶやいています。それらが、闇の中へ消え入りそうになる刹那、やさしいメロディが聞えてきます。
  Joan がChina Doll を唄い始めます。Stella Blue と並んで、Jerry だけが唄えるはずだったこの曲を、Deadheads に何の違和感も持たせずに、それどころか、十分に堪能させながら、ゆっくりと静かに美しく唄いあげてゆくのです。耽美的な前半が終わり、あの、胸を締めつけるようなコーラス部へ。ものすごい歓声です。私はGrateful Dead とまったく同じ感動を得ることが出来ました。涙の出るような想いでした。会場全部の人々、ステージ上の人々全員がJerry の事を想い、共に唄ったひとときだったのでは無いでしょうか。
  
  
• Jam によってつながれ、引き続き演奏されるのは、The Wheel。Space明けの定番、China Doll とThe Wheel が連続で演奏されます。Bobby を中心としたJoan、Phil のコーラスです。後半は、長いJam となります。Jimmy がJaz ギターのような運指の速いスケーリングを念入りに聴かせます。この夜のJam は毎回、かなりカオスなものです。メンバーのイマジネーションがそうした方向に一致していたのでしょう。
  
  
• そして三度、Dark Star のテーマ。不思議の国への水先案内人のようなDark Star。この手法は、2000年のThe Other One の時から何度も用いられてきましたね。実を言うと私は、Dark Star 自体をそのように使うことが、あまり好きにはなれなかったのですが、この夜のものは、違和感なく、すんなり受け入れられました。もっとも、会場にいたら、これによって、時の流れや順番は消し飛び、ただただ音に身をまかせていたことでしょう。
  
  
• Jam のすき間からおもむろに、Throwing Stones が聞えてきます。もちろん、Bobby のボーカル。流石に余裕たっぷりの安定しきった唄と演奏です。これも会場は合唱しています。会場にコーラス部をまかせるBobby。Jimmy のギターもさることながら、後半のピアノが曲を創っていきます。もう長い間、演奏が続いています。そろそろ、ショーが終わる頃合いとなってきました。
  
  
• そして、ここで最後にFranklin's Tower!! Help On The Way > Slipknot! で始まったこの日のショー。Franklin は演らないのか、どこで演るのだ？と、思っていたら、なんと、セカンドセットのラストに出てきました。ウオー！！という歓声が響きます。Phil はもちろん、Jimmy もバリバリに弾いてますよ！最高に盛り上がったことでしょう。
  ファーストセットの１曲目からセカンドセットのラストまで、3時間を有に越える大きな組曲が完成します。Red Rocks 組曲！
  
  
  
• アンコールで出てきたPhil がDonor Rap を行います。すごいハイテンション！なにしろ、
  Now We Are Heaven, Fan! と、シャウトです！
  メンバーにとっても最高に満足の出来るショーだったのでしょう。
  
  
• アンコールはLoose Lucy。73年、74年に演奏した後、90年から復活して、95年までに98回演奏されたこの曲。
  Singing thank you, for a real good time！まさにこの時の全員の気持ちを代弁しているような曲です。これがDeadショーを見た後に、最も多くの人が感じることに違いありません。
  Red Rocks も残すところ、あと１日です。
  
  
  
• Red Rocks ４日目。この日は最初からハイテンションというか、ピタリと方向性の決まった素晴らしい演奏が連続するショーでした。Setlist もGrateful Dead ではちょっとあり得ないようなユニークな新しさを感じるものでしたが、一方で、最もGrateful Dead そのものと思わせる、ハイな瞬間が多かったショーでもありました。Help> Slip そしてHere Comes SunshineからHard to Handle そしてTennessee Jed も良かった。Berthaも．．と書いていくと、結局、全曲を書いてしまいそうですが、私はとにかくEyesにヤラれたのと、Red Rocks 組曲そのものにヤラれました。
  いよいよ明日は最終日です。
  
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• 7月11日
  
  
• Red Rocks の5回公演も、ついに最終日を迎えました。そして、これが、サマーツアー、ファーストレグの最終日、中締めという日です。
  この音源も7月6日とまったく同じ機材と人によるFOB録音で、SBDも驚く、音の良さです。
  
  
• 例によってJam から入ります。長めのJam です。
  そして事実上の１曲目は、Hell in a Bucket!　2月14日のヴァレンタインデイのデビューショーの１曲目がこの曲でしたね。
  あの時は、事前にいろいろと予想していて、Toch of Grey あたりで、老成したような演奏をするのではなく、これからイクゾ！という勢いを感じさせる曲を演って欲しかったので、オープニングがHell in a Bucket だったと聞いて、嬉しかったのを覚えています。ただ、音を聴いてみると、バリバリに飛ばしていくというものではなく、結構、おっとりしたHell in a Bucket でした。
  Red Rocks 最終日の１曲目がHell in a Bucket というのも、何か、意図したものを感じます。
  この日の演奏も、やはりギンギンという訳ではなく、落ち着きのあるものですが、芯のしっかりしたものを感じる演奏で、なかなか良いです。
  
  
• 2曲目はブルースナンバー。Queen Beeです。唄うのはJoan。これは本当は、James Moore (Slim Harpo)の I'm A King Beeです。Joan が唄うので、King をQueenにしてしまったという訳ですね。66年から71年まで、Pig Pen のブルースナンバーとして演奏されました。93年と94年にたった1回づつながら演奏されていて、Grateful Dead では38回という演奏回数ですが、当然のことながらPig Pen が生きていれば、もっと数多く演奏されたことでしょう。
  さて、Joan はブルースもなかなかイケるのがわかります。そんなにコブシは回さず、ささやくようなスタイルから次第に盛り上げていく様は、なかなかソウルフルです。これまた珍しいJimmy Herring のブルースギター、そしていい雰囲気を出しているRob のピアノと共にお楽しみください。
  
  
• そしてAlligatorが飛び出してきます。60年代のDeadレパートリーが続きます。言うまでもなく、Anthem Of The Sunで収録されたこの曲も、71年までに63回演奏されたきり、Grateful Dead では演奏されなかった曲です。
  
  
• ボーカル部が終わると、Caution Jam へと入っていきます。軽快ではあるけれど、なかなかインテンツなJam が展開されます。
  Jam の終息と同時にあのリズムが始まります。Not Fade Awayか、Woman is Smarterか、Aiko Aiko かわからないイントロが多かったのですが、今回は一発でAiko Aiko とわかるイントロです。この曲は、TOOの時からMickey がボーカルを取っていますが、ここでもやはりMickey です。
  ラップ調ではなく、普通のボーカルで、違和感なく聞けます。Jimmy のギターは今日は一段となめらかでスムーズ。スムーズ過ぎて、結構すごいのを弾いているのに、そんなにビックリしません。耳ざわりがやたらいいです。Rob のピアノもちょっとホンキートンクでウキウキと盛り上げます。これは、踊るしかないような演奏です。終わった後は、拍手喝采。どうもありがとうっていう感じでしょうね。
  
  
• ここで、Promised Land が演奏されます。Bobby のカウボウイソング。このセットは確かに古い曲の発掘も行っていますが、なんだか典型的なGrateful Dead のファーストセットという構成です。今日はクラシックスタイルで行こうかとでも決めたのでしょうか。
  ロックンロール関係は年齢相応というか、むやみに速い演奏ではなく、どれもほんのちょっぴり以前より遅めな感じがします。それが実に心地良くて、その曲の旨みをじっくりと出して来ているような気がします。
  
  
• そして、Alabama Getaway！これまたとりわけ私が好きな曲です。唄うのはPhil とJoan、そしてBobby がからんできて、３人でコーラス。28日にも演奏されていて、その時は主にPhil が唄いましたが、初めて聴いた時は、Phil のボーカルがあまりにカッコいいので驚きました。今日もばっちりＯＫです。
  
  
• 珍しく長めのチューニングを挟んで、Viola Lee Blues が演奏されます。やっぱりファーストセットのメインテーマは60年代ソングの復活でキマリですね。あるいはPig Pen ソングの復活かな？70年までに32回演奏されたきりのこの曲、このツアーではこの日で３度目の演奏です。本気で取り組んでいますね。Phil & Friend での活動を思い出すと、こうした曲の復活のキーマンはやはりPhil なのでしょうか。
  Jam の途中でガラリと曲調が変わり、小鳥がさえずるような牧歌的な情景描写になります。こうした時はいつもPhil のベースが何を始めたがるかを耳のいいバンドメンバー達が注目しているような気がします。そんな事を想像すると、インプロブゼーションにおけるメンバー達のスリリングな心理が見えるようで楽しいです。
  Phil のベースが無事にViola Lee Blues のメインテーマに復帰します。こういう時に全員がジャストで戻って来る心地良さ。気持ちがあっているのを感じます。
  
  
• ファーストセットのラストナンバーが演奏されます。
  Ripple！
  Bobby のアコースティックギターです。今日一番の歓声が沸き上がります。Bobbyが唄い始めるとさらに大きな歓声。
  友人のDeadheadは、自分の葬式にはこの曲を流してくれと言っています。
  Deadの中でも、いや、Jerry の唄う中でも特別な特別な曲。
  それを、今、Bobby が唄います。Bobby にありがとうと言いたくなる素晴らしいボーカルと演奏です。Bobby のボーカルは本当に年輪を経て、素敵になりました。Joanの入ったコーラスも十分に貢献しています。会場中が全員でラララ．．．のコーラスを合唱したことでしょう。Dead の演奏するRippleが聴けただけも、行ったかいがあるというDeadheadsも多かったのではないでしょうか。
  
  
  

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• セカンドセットはDrumsから．．というより、Beamから始まります。2002年の8月4日、アウパインヴァレーの最終日（といっても2日間ですが）のセカンドセットもDrums からでした。最終日というキーワードと関係があるのでしょうか。Mickey の操るBeam の重低音がひとしきり、あたりの空気を一掃した後に、パーカッションが聞えてきます。BeamとのアンサンブルによるDrumsというよりはアクティブなSpaceといった演奏です。
  
  
• 演奏は続いていますが、他のメンバーが加わった時点で、Space と呼ばれるパートになっていきます。ギターが、キーボードが、ベースが、宇宙の耳鳴りのようなサウンドを出し始めます。今日のSpace はカオスな世界です。
  
  
• ブラックホールの中から新星が生まれるように、なつかしく新鮮なリズムとメロディが聞えてきます。China Cat Sunflower です。
  Bobby のリフがやたらカッコいい！唄うのもBobby。Jimmy のリードがボーカルにからんで来ます。このChina Cat もGood!
  Drumsもベースも明瞭、全部の音がクリアで、それぞれが絡み合って、Dead の世界を創り出してゆきます。
  
  
• The Other Ones の時から、China の後はRider、Scarletの後はFire、Lady with a Fan の後はTerrapin．．という定番の約束をあえて破ったり、変えてみたり、試したりしてきたThe Dead。今日はどうでしょう？
  I Know You Rider のリフでバンドが走り始めます。今日は、定番で行きます。Bobby とJoan、Phil の力強いボーカル。ウオーっと沸き上がる会場。
  まずはピアノソロで露払いした後は、Jimmy のギターが続きます。 セカンドコーラスの合間にも沸き上がる歓声。もう総ダンス状態だった事でしょう。そしていよいよ、待ってましたJimmy Herring のソロ！私は、この曲が、Jimmy がもっとも早くからバンドと馴染んだ曲のひとつだと思っています。何度か聴いた彼のソロの中でもとりわけ素晴らしいもの中には、必ずRider が入っています。天を駆けるようなソロ。馬に乗ったライダーが、バイクに乗ったライダーが、そのまま宇宙に飛び出すようなソロです。
  
  
• Rider が終わった後は、また漂うようなJam が次の曲を誘います。Joan が高音で装飾音のようなコーラスを入れています。
  Phil のベースが何かの形を創りたがっています。
  次第に形が見えてきました。Lady with a Fan ！テラピン序曲です！Phil が唄います。アルパインヴァレーのテラピンステーションでの強い感動で、The Dead の活動を決めたと、オフィシャルコメントしたメンバー達。欠かせない曲が、Red Rocks の最終日の最終セットで演奏されます。ゆったりと、しかし力強く、曲が進行していきます。
  やがて、Jamパートになり、原曲から離れていきそうにもなります。終息しそうになりながら、かろうじて、再び、Lady with a Fan に復帰してゆきます。スリリングです。
  そして転調のテーマ。
  コーラスが入ります。あの瞬間が近づいてきます。
  2002年12月31日のNYEでは、違ったインスピレーションを提示した彼ら。今日はどんな、インスピレーションへとつないでいくのでしょう。
  
  インスピレーション！ムーブ・ミー・ブライトリィ！
  
  Grateful Dead の音楽をひと言で言い表すかのような歌詞が高らかに謳われます！
  Terrapin Statioon です！こうこなくちゃ！イエーイ！！
  今日は、Terrapin のコーラスリフレインは、Deadheadsにまかせます！会場中で合唱されるTerrapin!
  そして、いよいよ、Jerry が好きだった、あのリフの繰り返し。Jerry！笑って見ててくれ！そう思うと、もう涙をこられきれません。
  
  
• 終息した後は、ゆっくりと余韻にひたるようなJam が、次第に激しくなっていきます。Phil が何度か試してきた展開ですが、今日のが、一番、しっくり来るかな。
  
  
• そして、リズミカルなパートへ進みます。何だろう？この曲は？
  唄い始めるまで想像がつきません。何！！！Golden Road !! Golden Road （To Unlimited Devotion ）です！
  Grateful Dead のファーストアルバムの1曲目。ライブでは、演奏される事のなかった究極の発掘ソング。このサマーツアーでは、３度目の演奏となります。
  テラピンにたどり着いたバンドは、ついにGolden Road へ。それが、ファーストアルバムの１曲目であれば、テラピンステーションにたどり着いたThe Dead は新たなGolden Road を歩み始めたという事なのでしょう。
  
  
• 演奏は、Lazy Lightning へ。Bobby & John Barlow の作品。1976年のBobby のバンド、Kingfishでスタジオレコーディングされています。Grateful Dead では、76年から84年まで111回演奏されたお馴染の曲ですね。軽快なJam が続きます。Jamをはさんで、これまたつきものの定番メドレー、Supplication へと続きます。長いセットが終わりかかっています。そしてRed Rocks での演奏もいよいよエンディングに近づいています。
  
  
• ラストソングが高らかに始まります。Midnight Hour です！Bobby の力強いボーカルの後は負けじとJoan のソウルフルなボーカル。そして、二人のかけあいの聞き応えのあるパートになっていきます。
  Grateful Dead は結成当時からこのＲ＆Ｂナンバーをカバーしていて、それは71年に一端、終息しますが、84年から復活して、94年まで演奏されますが、わずか年1回というペースが多くて、通算でも46回しか演奏していませんでした。Grateful Dead ショーでこの曲に出会った方はかなり運が良いのかもしれません。今回のツアーでは21日に次いで2度目の演奏です。
  演奏はボーカルJam となり、Grateful Dead ではPig Pen 以来、The Other Ones では成しえなかった世界となります。これもJoan を得たおかげですね。
  演奏はオルガンが効果的なJam となって終了します。
  
  この音源は、終了後の様子もそのまま収録されており、アンコールを待つ、会場の雰囲気を伝えてくれます。
  
  
• やがてPhil が登場します。
  マジックプレイスで、素晴らしいひとときが過ごせた事、ビューティフルピープルに感謝を述べ、いつものようにDonar について語ります。
  7月7日は、Grateful Dead がRed Rocks で演奏してから、ちょうど25周年、そしてこの日、7月11日は、25回目の演奏となりました。
  
  
• Red Rocks での最後の曲が始まります。
  ラストソングは Stella Blue。
  The Dead としてはファーストプレイです。
  Dead の中でも最高に美しいこの曲、Jerryしか唄えないこの曲を、Phil & Friends でもThe Other Ones でも、インストで演奏していたPhil とBobby。TOOの2003NYEでもインストで演奏されました。
  今日は、Joan が気持ちを込めて唄いあげます。1コーラス終わるごとに沸き上がる歓声と拍手が、Deadheadsが彼女の唄を受け入れ、楽しみ、彼女と共に、Phil やBobby や他のメンバーと共に、そしてJerry と共にあることを示しているような気がします。
  万感胸に迫る美しいStella Blueで、The Dead はRed Rocks でのすべての演奏を終えます。
  ありがとう！The Dead！
  
  最後に、力を尽くしたクルー達がステージに呼ばれ、Deadheadsの歓声と拍手の中で紹介されます。
  
  
  
• Red Rocks の5日間が終了しました。
  ハワイのAtsukoさんが言った、『 Greek が総本山なら、Red Rocks は総本山奥院という感じ 』という言葉とおり、ミラクルなショーでした。
  行った方ならわかる話なのでしょうが、Red Rocks はまさに神社のような長い坂を登ってゆくそうですね。
  これに参加しなかった事にかなり後悔を覚えています。
  しかしながら、オフィシャル以外に、こうした素晴らしい音源を記録して、シェアしてくれ、ショーの雰囲気を、恐らく行かねばわからない事が山ほどあるにせよ、伝えてくれたテーパーのみなさんに、改めて感謝いたします。
  
  Thank You So Much! Chris Evans , Darrin Sacks, Mark Lynn, Ryan Burns, Nic Brokenleg!!
  
  そして、今回、このように4つのホームページが合同で分担してヴァインを行うという、素敵な企画の仲間に私を加えてくださったasadenさん、たにさん、Jantaさんの３人のナイスガイに改めて、感謝いたします。
  ネットでは日ごろからみなさんもお馴染みの、アクティブな方々ですね。
  短期間に連絡用のBBSによって行われた共同作業は楽しい思い出です。ヴァインの準備自体がストレンジトリップでした。
  お三方とも、未だお会いした事がありません。それなのに、すっかり友達です。考え方も環境も年齢もまったく違うであろう３人ですが、Dead を好きだという最大で充分な共通項があります。なぜか、4人共、Jerry のいる Grateful Dead を生では見ていない（おっと、Jantaさんは見ていたっけな？）という部分も似ていますが。
  近い将来、恐らくThe Dead のショーで会って、乾杯することが出来るに違いないと思っています。
  同じ音楽を好きだというだけで、全幅の信頼を寄せて信じあえる仲間が出来るコミュニティ。誰とでも友達になれるコミュニティ。これが、Grateful Dead と Deadheads が創り、育んできてくれたものだとしみじみ実感しています。
  
  真っ先に写真を送ってくれた須賀理恵さん、そして、ショー会場の情報を教えてくれたり、和訳をしてくれたハワイのあっちゃん、ありがとう！快く音源提供をしてくれたasadenさん、死頭さん、かんちゃん、ありがとう！
  
  The Dead 、個人的な感想としては、予想を遥に越えて素晴らしいです。
  Grateful Dead と名乗ればいいのにとも思います。
  これは、体験しておかなくてはと強く思っています。　　　　
  みなさんもいかがですか？
  We are Everywhere!
  
  今日、Jerryのメモリアルデイに。
  NYのJones Beach Theaterで行われたThe Dead のショーに想いをはせながら．．．．　　　2003.8.9　zep
  
  The Dead インタビューはここをクリック
  
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参加方法

■方法はCDRの回覧（ヴァイン）です。
送ってきたＣＤを御自分の好きな、ＣＤ、ＭＤ、カセットなどにダビングして、元音源を次の方に送付するという方法です。
元音源はたくさんの方に回覧されるものですから、取り扱いは慎重にお願いします。（指紋がべったりとついていると音飛びを起こす場合もあります。）

■音源には寄せ書きがついています。これがまれに紛失します。『今回は寄せ書きが無いのですか？』という質問をいただいたりしますが、必ずつけています。考えてみてください。音源が紛失しても、マスターから焼き直し出来ます。しかしながら、みなさんの気持ちをこめた寄せ書きは、紛失したら、元には戻せません。そう考えると、これも大切に取り扱っていただきたいものです。どうか、よろしくお願いします。（過去の寄せ書きが出てきた方は、私まで連絡ください）

■ＣＤの場合、ノーマルな74分メディアが13枚、80分が2枚の計15枚です。
■コースを3つ設けて受け付けます。定員は無制限です。今回はコース名がA,B,Cとなっています。
　（コースに関しては、受付順に私のほうで割り振っていきますので、指定は出来ません。）
■ただし、今回は締め切りを設けます。２ヶ月くらい募集を続けて、2003年の10月末くらいには締め切る予定です。
後ろの方は回って来るのが数ヶ月後になります事をご了承ください。


■送受信連絡は新設のChasin's DEAD BBS にて行いたく思います。それに伴い、このページにメールアドレス公開となります。
　（いつものzc-BBSではありませんので御注意ください。）

Chasin's DEAD BBS に送受信の連絡が出来る方。 （いつものzc-BBSではありませんので御注意ください。） ※相手のメールアドレスがわかったらなるべく早いうちに連絡を取りあってください。音源が来てからやっと連絡して、たまたま、連絡が取れなくて困惑する方がいますが、事前に連絡しあっていれば何の問題も起こりません。最近、こういうトラブルがちょっと目につきます。バッドトレーダーにならないよう、自分自身で最良の方法を考えてスムーズな回覧を心がけましょう。

メールアドレス公開を自己責任で了解出来る方。

■参加条件は以上の２つです。回覧期限等は決めません。『シェアする気持ち』さえあれば、うまくいくと思っています。
■言わずもがなですが、このホームページで行っているすべての回覧、B&P、トレードに関して、音源のブートレッグ（海賊盤）作成への流用、金銭トレード等の違法な使用は固くお断りいたします。

■御希望の方は私zep<strangetrip@nifty.com>までメールください。
　メールには

• ヴァイン名：zc7
• ハンドル名：　
• 送付先住所：
• 氏名：
• 電話番号：
• メールアドレス：
  
  を書いて、必ずメールタイトルに半角英数で『zc7』という文字を入れてください。
  （この件に関する専用BBSでの送受信連絡にも必ずタイトルに『zc7』という文字を入れてください。）
  返信はいたしません。参加者が一定数集まって、コース数が決まったらこのページに参加者一覧を表示します。メールを出してから１週間ほどお持ちください。
  
  お名前がアップされた後は、ご自分のお名前があるかどうか、メールアドレス（クリックしてメーラーに表示されるものも）が正しいかどうかのチェック、前後の方との連絡をよろしくお願い申し上げます。
  お問い合わせの際には、
  
  ■ハンドル名（アップされているお名前）
  ■ヴァイン名（zc7など）
  ■コース名（A or B or C）
  ■NO（１〜３０．．．）
  
  を書いていただくと、作業上、たいへん助かります。皆さんと共にそれぞれが役割分担しながら成り立つヴァインですので、ご協力いただければ嬉しいです。
  
  進行状況はChasin's DEAD BBS （いつものzc-BBSではありませんので御注意ください。）に自発的に書いてください。
  応募したのにハンドル名が無い方は専用BBSか私宛に私信ください。
  ※他の件といっしょに応募される方がいますが、ヴァインに関しては、他の連絡といっしょにしないでください。メールが紛失する場合があります。まとめて申し込まれる場合も必ず１通づつメールを分けてください。
  ※２度目、３度目の方も、常連の方も送付先を書いてください。処理上助かります。
  互いにこのページでメールアドレスを確認して再度、住所を連絡しあったり、トレード仲間になってくださいね。

■zepにメール ⇒ このページで参加と相手のメールアドレスを確認 ⇒ 参加者同士がメールで住所連絡（なるべく早めに事前に行ってください）⇒ Chasin's DEAD BBS で進行状況把握
．．という手順です。
※Chasin's DEAD BBS は、『送った』『受けた』だけでなく、一言、音源に対する感想などを書いていただくと、楽しいBBSになると思っています。ネット上にみんなでGrateful Deadの広場を作りましょう！では、メールを待っています。　　　08-15-2003 zep

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SETLIST　| 7-6 | 7-7 | 7-8 | 7-10 | 7-11 |

The Dead
SUMMER GETAWAY 2003
Red Rocks Amphitheatre - Morrison, CO
07/6-7-8-10-11/2003

Mickey Hart, Phil Lesh, Bob Weir
Bill Kreutzmann,Jimmy Herring,Jeff Chimenti
Rob Barraco and Joan Osborne


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07-06-2003

Source: Front Row OTS , ~3' left of center, -- 6.5' stand Schoeps mk4 (ortf)>kc5>cmc6>oade m118mod>toddr-modsbm1 (@48k)>jb3 sample rate conversion with samplitude master (ultra high setting), tracking with cdwave.
Recorded by Chris Evans & Darrin Sacks -- transfer & tracking by darrin (dsacks@pcisys.net)

CD 1
Set 1:

01 crowd-> 01:22

02 Jam -> 02:37

03 Scarlet Begonias -> 08:55

04 Fire On The Mountain -> 08:21

05 Good Lovin' -> Jam -> 08:24

06 No More Do I -> 08:35

07 Queen Jane Approximately 07:38

08 It Must Have Been The Roses -> 07:00

09 Weather Report Prelude -> Weather Report Suite Part 1 -> Let It Grow 19:04

Total 72:00


CD 2
Set 2:

01 Jam -> 02:58

02 Cryptical Envelopment -> Jam -> 06:07

03 Days Between (Joan) -> 17:46

04 He's Gone (Bobby) -> 12:27

05 St. Stephen -> High Green (William Tell Bridge) -> 10:21

06 Drumz -> 11:38

Total 61:20



CD 3
Set 2 (Continued) :

01 Space -> 04:57

02 Peggy-O (PBJ) 07:07

03 Cryptical Envelopment -> 03:30

04 The Eleven -> 08:07

05 Birdsong -> 06:02

06 The Other One -> 06:23

07 Music Never Stopped 10:15

Encore:

08 Donor Rap 01:36

09 One More Saturday Night Tease -> Samson & Delilah 07:38

Total 55:39

戻る


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07-07-2003

Source: DPA 4011's > Luminous Monarchs > Lunatec V2 > Luminous Synchestra Signature XLRs > AD2K > DA-P1 @ 48k; DFC - 1st Row T.S. Transfer: D8 > Dio 2448 > Soundforge 5.0 (48k > 44.1k) > CDWav > FLAC Frontend > .flac
Taped By: Mark Lynn Transferred By: Ryan Burns (mstrpce420@aol.com) Thanks to Mark for the master dats!

CD 1
Set 1:

01. Tuning 01:14

02. Jam > 02:18

03. Feel Like a Stranger > 07:20

04. It's All Over Now Baby Blue (Bob)> 06:54

05. She Said She Said (Joan) > 07:20

06. Loser (Bob) 09:59

07. Self Defense 08:05

08. Cold Rain and Snow (Phil)> 07:28

09. Even So > 08:39

10. October Queen > The Deep End > 09:25

11. Deal (Bob & Joan) 07:29

Total 76:15



CD 2
Set 2:

01. Tuning 01:29

02. Jam > 01:48

03. Till the Morning Comes (Phil & Joan) > 06:50

04. Candyman @ > 08:04

05. Jam > 07:00

06. Mason's Children > 10:57

07. A Little Piece For You@ > 06:10

08. Come Together (Bob, Joan, Rob) > 07:47

09. Drumz * > 15:29

Total 65:39

@ Bobby Acoustic
* w/ Kitaro



CD 3
Set 2 (Continued) :

01. Space > 04:10

02. Jam > 02:00

03. West LA Fadeaway > 10:02

04. Sugaree > 09:16

05. Sugar Magnolia 09:52

Encore:

06. Organ Donor Rap 01:59

07. Box of Rain 07:12

Total 44:34

* w/ Kitaro

- Fades at beginning and end of sets

戻る


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07-08-2003

Source: Nakamichi CM-1000s > Edirol UA5 (Oade digi-out and "presence"
modified @ 48k) > Sony PCM-M1 > Delta Dio 2496 > Samplitude 2496 (48k > 44.1) > cdwav > wav > SHN
Taper: Nic Brokenleg (nnbroken@hotmail.com)

CD 1
Set 1:

1. Crowd/Jam > 03:51

2. Friend of the Devil 08:04

3. Mississippi Half Step > 12:55

4. New Speedway Boogie > 08:54

5. Night of a Thousand Stars > 07:18

6. Looks Like Rain 08:29

7. Deep Elem Blues > 08:17

8. Good Morning Little Schoolgirl 05:22

9. Stagger Lee 06:31

10. Mr. Charlie 06:05

Total 75:48



CD 2
Set 2:

1. Crowd/Jam > 01:21

2. Playin' In the Band > 07:29

3. Shakedown Street > 12:37

4. Built To Last > 08:02

5. Truckin' > 13:59

6. Rubin and Cherise > 07:28

7. Baba Jingo > 04:36

8. Drums > 13:17

Total 68:52



CD 3
Set 2 (Continued):

1. Space > 02:35

2. Happy Birthday to Joan > 02:26

3. Comes A Time > 09:40

4. Uncle John's Band > 09:34

5. Playin' Reprise > 02:34

6. Turn On Your Lovelight 10:27

Encore:

7. Don't Eat Yer Organs 01:30

8. Brokedown Palace 05:56

Total 44:46


戻る



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07-10-2003

Source: Neumann u89i(Subcard/NOS)->Lunatec V3@16/48khz w/ANSR on DA-20->VX Pocket->Wavelab(resampled to 44.1khz)->CDWAV->Flac 16

CD 1
Set 1:

1. Jam-> 02:50

2. Help On the Way-> 03:17

3. Slipknot!-> 06:29

4. Here Comes Sunshine-> 13:05

5. Hard To Handle 10:38

6. Down the Road Again-> 07:24

7. Tennessee Jed ->　 09:15

8. Broken Arrow ->12:48

Total 65:50



CD 2
Set 1 (Continued):

1. Dark Star -> 07:27

2. Bertha 07:31

Set 2:

3. Blackbird@-> 05:19

4. New Minglewood Blues -> 07:18

5. Eyes Of the World-> 10:59

6. Dark Star Jam -> 03:54

7. Drums -> Space-> 15:52

Total 58:24

@ Bobby acoustic


CD 3
Set 2 (Continued):

1. China Doll-> 11:11

2. The Wheel-> 13:00

3. Dark Star-> 06:09

4. Throwing Stones-> 09:43

5. Franklin's Tower 08:50

Encore:

6. Encore Break 01:39

7. Organ Donor Rap 02:03

8. Loose Lucy 08:29

Total 61:07


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07-11-2003

Source: Front Row OTS , ~3' left of center, -- 6.5' stand Schoeps mk4 (ortf)>kc5>cmc6>oade m118mod>toddr-modsbm1 (@48k)>jb3 sample rate conversion with samplitude master (ultra high setting), tracking with cdwave.
Recorded by Chris Evans & Darrin Sacks -- transfer & tracking by darrin (dsacks@pcisys.net)

CD 1
Set 1:

01 Crowd/tuning/jam > 05:37

02 Hell in a Bucket 07:55

03 Queen Bee > 09:02

04 Alligator > 04:06

05 Caution jam > 04:00

06 Aiko Aiko > 08:20

07 Promised Land 04:43

08 Alabama Getaway 04:42

09 Viola Lee Blues > 14:05

10 Ripple 05:34

Total 68:09



CD 2
Set 2:

01 Drumz > 12:08

02 Space > 05:39

03 China Cat Sunflower > I Know You Rider > 19:06

04 Lady with a Fan > Terrapin Station > 21:03

05 Golden Road (to Unlimited Devotion) > 06:04

06 Lazy Lightning > Supplication > 10:31

Total 74:33



CD 3
Set 2 (Continued):

01 Midnight Hour 17:01

Encore:

02 Stella Blue (Joan) 13:22

Total 30:23

　
zep注：setlist 表記は、オフィシャルページ http://dead.net/thedead/on-tour/index-nf.html に準じました。今回のオフィシャルsetlist はその『書き癖』により、2名ないし、3名の人が担当しているようです。7月8日のD1T8 Good Morning Little Schoolgirl が抜けていたので、書き加えてあります。
また、Drums は、Drums > Space をあわせて、Drumz ( s と z の違いです）と、認識していましたが、今回は、Drumz > Space と表記している日（7/6、7/7、7/11）がありました。これは、取りあえずオフィシャル通りの表記にしましたが、納得出来ない方は御自分のリスト作製の際に訂正してください。また、回覧するＪカードも完全にオフィシャルに準じきれていない部分や、スペルミスを直し切れていない部分がありますが、時間の都合で直しきれませんでした。このページのリストと異なる場合は、このページを優先してください。

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09-10-04 現在参加者一覧（進行状況はChasin's DEAD BBSをご覧ください）

コースA
zep ＞08-18-2003 発送！　


No	ハンドル	メールアドレス
1	須賀　理恵ちゃん	sugaree@peach.ocn.ne.jp
2	シゲさん	terrapin@katch.ne.jp
3	チャ〜ちゃん	char-chan-gd@jcom.home.ne.jp
4	たけさん	ripple@mx6.ttcn.ne.jp
5	かごたさん	yasushi_kagota@publis.co.jp
6	さとうさん	gar48@parkcity.ne.jp
7	ガリー・ジェルシアさん	konk_shinya@ny.tokai.or.jp
8	mizu-umiさん	ice-nine@rock.email.ne.jp
9	黒瀬さん	k-kouji@h3.dion.ne.jp
10	standmanさん	standman9@yahoo.co.jp
11	kesさん	kesuida03@ybb.ne.jp
12	せんこうさん	otsuka55@cronos.ocn.ne.jp
13	じずあささん	zizou-asaoka@mte.biglobe.ne.jp
14	shiodaさん	don-grosh@jcom.home.ne.jp
15	Candymanさん	kyouko-1@tvs12.jp
16	takaさん	pc@ripple-com.ne.jp
17	Isao-stoneさん	stoneful-life@nifty.com
18	夕凪さん	gd@go-yuunagi.com
19	宮入さん	miyairi@agecon.agr.hokudai.ac.jp
20	BIGAROさん	bigaroaki@hotmail.com
21	みのるさん	mi@innotech.co.jp
22	おかやん	hime@seaple.ne.jp
23	マッキーさん	p.d.h@ezweb.ne.jp
24	こうきさん	kozy@vega.ocn.ne.jp
25	TATENOさん	manabutateno@basil.ocn.ne.jp
26	chikaさん	ckk-hrb@tctv.ne.jp
27	ゆうあいさん	phxmp921@yahoo.co.jp
28	ゆきひろさん	rotter@ybb.ne.jp
29	ミロさん	milkcup5@hotmail.com


09-10-2004　回覧終了


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コースB


No	ハンドル	メールアドレス
1	ぶたやまさん	tamayama@jmail.plala.or.jp
2	cha-さん	s_kurano@hotmail.com
3	kazuyaさん	kazzoo0127@ybb.ne.jp
4	ももちちさん	stella@cna.ne.jp
5	ｋａｚさん	jcc03252@nifty.com
6	ヤモリビトさん	dogfish@jcom.home.ne.jp
7	はしもとさん	road4@jcom.home.ne.jp
8	まゆさん	ima-mayu@xc4.so-net.ne.jp
9	おやさん	revolutionno9@syd.odn.ne.jp
10	つぐひろさん	tuguhiro@gf7.so-net.ne.jp
11	さかさん	ccx75240@hkg.odn.ne.jp
12	KICKさん	peace@poo.intreq.or.jp
13	xigeさん	xige2010@hotmail.com
14	ぴーひでくまさん	phidekuma@r7.dion.ne.jp
15	ダジオさん	vacantmannote@k6.dion.ne.jp
16	ウニさん	chick2uni2@hotmail.com
17	りっつんさん	zbi91986@wing.zero.ad.jp
18	ゆかぽんさん	ituki2@livedoor.com
19	YUさん	crimson_king1969@yahoo.co.jp
20	Kuraさん	kuramoti@msf.biglobe.ne.jp
21	ｔｏｍｏさん	ohgamond@air.ocn.ne.jp
22	Kaoru Leshさん	kaoru.t@mx3.ttcn.ne.jp
23	YOSさん	t-yos@td5.so-net.ne.jp
24	redneckさん	nativedancer21@yahoo.cp.jp
25	うたきちさん	utakichi@kitanet.ne.jp
26	ひろさん	qqef5vp9@juno.ocn.ne.jp
27	けんたろうさん	kentarou_512@yahoo.co.jp
28	ＣＩＳＣＯさん	tiedye1970@ybb.ne.jp

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コースC


No	ハンドル	メールアドレス
1	klaftwerkさん	antelope@bb.csf.ne.jp
2	YUCOさん	softrainbowcafe@hotmail.com
3	カンさん	sakamoto.kan@hokkaido.email.ne.jp
4	skunkyさん	kikuji@mail.wbs.ne.jp
5	natさん	drifter_n@yahoo.co.jp
6	ヒロさん	drumsh5i@yahoo.co.jp
7	キャプテンクックさん	sikasi335@k3.dion.ne.jp
8	nonさん	texmexed@jcom.home.ne.jp
9	shioさん	shio@jb3.so-net.ne.jp
10	Takeshiさん	cdk94500@par.odn.ne.jp
11	マサルさん	gr8ful-0@ma.net3-tv.net
12	イーエスさん	tunees70@hotmail.com
13	ひろじいさん	hiro@ko-ken.co.jp
14	RAY&HANNAHさん	yi1969@yahoo.co.jp
15	はらださん	mmm_mmm_999@yahoo.co.jp
16	keiichiさん	terrapin85@hotmail.com
17	ねじやさん	masaki_f@f4.dion.ne.jp
18	masaさん	09064439712@jp-d.ne.jp
19	ツッチィさん	doppei@ma.ctk.ne.jp
20	ハマさん	hamapan@f2.dion.ne.jp
21	18thクマさん	kuma-de-omas@k5.dion.ne.jp
22	カリアンさん	VYC13602@nifty.com
23	だいすけさん	robybessan@hotmail.com
24	piouhgdさん	piouhgd00@yahoo.co.jp
25	shiroo Tさん	shiroo@dsnw.ne.jp
26	TANGOさん	tango@kcc.zaq.ne.jp
27	↓↓tamaさん	limb_by_limb@msn.com
28	仏弟子さん	daishoji@maple.ocn.ne.jp


04-01-2004　返却。回覧終了！
09-01-2004 　追加版も終了！

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